2018/07/29
最終更新日:2020/06/08

非24時間睡眠覚醒症候群の体験 その後【2018年7月現在】


こんにちは、南カレンです。

今回も非24時間睡眠覚醒症候群について、その後の経過をシェアしたいと思います。
⇒最初の記事はこちら

最初の頃は治療初期で悲観的な気分だったので、最後になんか語っちゃってますね(お恥ずかしい)。

ここ最近思うことは「やっぱり体質というのはすぐには変わらないんだな」ってことです。

それでも少しずつ改善していってれば、取り組んでいる甲斐はあるというもの。

つい最近、この障害についてインターネット上に実体験の声はまだまだ少ないという声をいただき、この障害と生きている方は実はけっこういるんじゃないか、と思いました。

そういう方の体験も聞いてみたいと思いますが、そこはそれぞれ事情があるはずで、私のように赤裸々に語っているのが参考になればと思い、続報を書いていきます。

そして、今はこの障害ではないけれど「睡眠相後退症候群」の方はNONー24に移行する可能性は十分にあります。

そういった方々にも、知識を持ってもらえれば良いかな、と考えます。

この記事を書く前に、ネット検索で新しい情報ないかな~と探してみましたが、非24時間睡眠覚醒症候群の説明はあっても体験記はやっぱりないですね・・・。

※私もまだまだ情報がほしいので、体験コメントお待ちしています。

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私の現在の睡眠状況

私の最近の睡眠日誌はこちらです。

ん?
どうなの?(見にくくてすみません・・・)

とりあえず、フリーランが止まったようです。

先生曰く「止まってるね!」とのことですが、私は素直に喜べません。
じつは、仕事があると、ある程度そこに無理やり合わしていくので、今回もその傾向なんじゃないかと疑心暗鬼している部分があります。

それに加えて、別記事で「認知行動療法で睡眠が改善した!」と書きましたが、また悪くなっています。というのは、また3時間しか寝られないことが多くなってしまいました。
⇒その記事はこちら

表を見てもらえばわかりますが、3時間前後で起きる日がたびたび出現しています。そのあとすぐ寝れることはまれで、だいたいは寝れないまま昼を迎え、やっと疲れてきた昼~3時くらいに仮眠をとっています。

前回の非24時間睡眠覚醒症候群の記事を書いたときは、まだ働いていませんでした。
しかし、先月からアルバイトをリハビリと称して始めましたので、その精神的負担もあるかもしれません。

なので、私自身満足はしていないものの、当初のフリーランを止めるという第一目標はクリアできているとは言えます。

が、やはり満足のいく睡眠生活ではないので、喜びは残念ながらなく・・・。

さて、ここで私の治療についておさらいしておきます。

薬での睡眠治療の経過

現在使用している薬と、新しく始まったばかりの薬について、今現在の感覚での評価です。

1.エビリファイ 非定型抗精神病薬
こちらは最初の食事のあとに1mgを服用しています。
効果としてはフリーランを止めることを期待しての薬です。
(※本来は容量を多く使い、双極性障害や統合失調症にも使われる薬です)

前述して「フリーランが止まってるのか自信がない」と書きましたが、フリーランしなくなったあたりの睡眠日誌を見ると、たしかにエビリファイを始めた頃に止まっています。しかし、次に挙げるランドセンという薬をその2週間前から飲んでいたので、相乗効果による可能性もありえます。

2.リボトリール/ランドセン(クロナゼパム) 抗てんかん薬・抗不安薬
こちらは、むずむず脚症候群かもしれないということで試し始めた薬です。
効果としては、足の痛みは軽減されましたが、完全には治っていません。

また、昼にも痛みが出ることから、本当にむずむず脚症候群であるかは不明です。
(私は、坐骨神経痛をずっと疑っています。薬に関しては本当に疑い深い性格です。)

しかし、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬でもあることが、寝つきをよくする効果を最大限発揮しています。飲まない日では、すぐに眠れないときがあるので、これは確かなようです。

ただ、ベンゾジアゼピン系は依存度が高く、止めるときに副作用として離脱症状が出やすいのと、長期服用は推奨されていないので、できれば早めに違う突破口を見つけて止めていきたいと思っているところです。

3.漢方薬 (半夏瀉心湯・桂枝加竜骨牡蛎湯)
別記事の抗うつ薬の代わりになるかどうか漢方を試したときに、睡眠にも効果があるかも? と、期待してみましたが、結果的には漢方薬で私の睡眠に目立った効果はありませんでした。

気を付けていることは、漢方で血行が良くなって体が少し火照るので、夜に飲むのは極力さけています。

しかし、漢方には不眠に効くという種類もあるので、睡眠障害とはいかないまでも、ちょっと最近眠りが浅いな・・・とか、そういった人には気軽に試せて副作用も少ない漢方は良いかもしれません。

4.セディール / タンドスピロンクエン酸塩 ※新しい薬を追加しました!
アザピロン系抗不安薬のセディールは、抗不安薬の中では唯一ベンゾジアゼピン系に属さない薬です。脳内のセロトニン受容体に作用し、抑うつ、不安、あせり、睡眠障害に効果があると言われています。

しかし、よく使われるベンゾジアゼピン系の抗不安薬のような強い効き目はなく、また効果を発揮するまでに2~4週間の期間がかかるそうです。逆にメリットは副作用や依存の心配がないことです。

ですので、抗うつ剤や抗精神病薬の作用を強めたいけれど、強い薬を使いたくない、軽症の方に向いているようです。

私の主治医の先生も、睡眠障害にもう一押し欲しいときに補助剤として使うそうです。私のベンゾ系嫌いをうすうすわかっていて、これを提案してくれたのかもしれませんが・・・。

ただし、ベンゾ系抗不安薬や睡眠薬が効かない人は、この薬を試す意味はないそうです。効き目が弱すぎるため、強い薬で効果がない人に試す理由はありません。

私の場合は、睡眠薬もベンゾ系抗不安薬も怖いくらいはっきり効き目が出る(効き目より副作用が強いことも)ので、セディールは使えそうです。

今は飲み始めたばかりなので、感想はまた第三弾の記事で追記したいと思います。

5.薬のまとめ
結果としては、私のフリーランは一応止めることができていることと、寝つきがよくなったことは最大の効果です。

寝つきがよくなったのが薬のおかげであっても、すごくストレスだったことが1つ減りました。
それだけでも睡眠治療の効果はあったと思っています。

しかし、目指すところは「日中のパフォーマンスを上げること」「昼から活動できる体になること」ですので、まだ改善が必要です。

今の問題は、3時間程度で起きてしまうこと(=中途覚醒が多いこと)と、そのために日中に必ず疲れてしまい仮眠することになり、パフォーマンスが上がらないことです。

結果的に分断している睡眠と、ダルイ体のせいで、夕方以降しか集中力が出ないため、日中の活動がまだうまくいっていません。

次の目標は「睡眠時間をまとめて取れること」ですので、セディールをうまく使うことで、睡眠時間を伸ばす効果が期待できればいいなと思います。

それがうまくいかない場合は、睡眠薬の新薬を試すかな、と考えています。

ピッツバーグ質問票などを再度試してみた結果

ここで、息抜きに久しぶりにピッツバーグ質問票などを試してみました。
(これは完全に不真面目な項目なので、飛ばしてくださって結構です!)

さて、前よりちょっとでもマシになってるわけだから、平均に近づいているだろうか!?

結果はこれでした。

たいして変わってない!!!

そして、もう1つもこう。

全然、平均まで程遠かったです・・・。

まあ、最初にやったときは「超夜型」だったので、やや改善したということでしょうか。

でも、正直落ち込むとかじゃなくて、乾いた笑いが出ます。

それは、この質問票の結果に「ココ」って矢印が書かれること。笑
ちょっとユニークさを出してるのかもしれませんが、深刻さはありません。

でも、気軽に試すには良い質問表でしょうね。

まぁ確実に睡眠障害の人向けではないのはたしかです。
健常者で睡眠がちょっと気になるっていう人向けかと思います!

⇒NCNP精神生理研究部:睡眠医療プラットフォーム

もう夜に生きちゃえば?

近頃は睡眠がうまく行かないことを、前ほど悲観的に思わなくなっています。

それは他の記事を読んでもらえばわかりますが、自分でいろいろと考えて実践してることが自信になっているのだと思います。

何が辛かったと言えば「眠れないこと」だったので、3時間睡眠だろうがそれが改善しただけでも満足感はあります。

ただ、冒頭で書いたとおり体質というものはすぐには変わらないもので・・・、夕方以降にしか集中力が出ないのは変わりません。
また、すごくたまに眠れない日があったりすると、少し不安になります。

けれど、思うんですよね。

あんなに「昼の生活がしたい!」「普通の人みたいに毎日同じ時間に起きれて仕事に行ける生活をしたい!」と思っていたのに、最近は「もう、夜に生きちゃえば?」って気持ちがあります。

無理して生きる必要もないかなあ、と。

ただ、実際はそれでは仕事が限られてしまうし、パフォーマンスが悪いままだと使える時間が一般の人より少なくなりますから、生産性は低いです。人よりゆっくり生きる、時間をかけて生きることになります。

もしそれを受容できたら、楽かもしれないなあ、なんて思うわけです。
それは歳のせいかも?って思わなくもないですが、戦いばかりも疲れちゃいますからね。

折り合いを肉体的にだけでなく、精神的にもつけていく。
これからの生き方を調整していく、って姿勢が、非24時間型睡眠覚醒症候群の人間には必要かもしれません。

⇓睡眠障害と仕事に関する記事を書いてみました。よければどうぞ。

⇒【関連記事】非24時間睡眠覚醒症候群は、昼間の仕事はできないのか?


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非24時間睡眠覚醒症候群の体験 その後【2018年7月現在】」への5件のフィードバック

  1. なな

    時々読ませてもらっています。私は副作用が強く出るので薬を試したりもするのですがデメリットが多いです。模索して不安になることも多いので体験談とても参考にさせてもらっています。

  2. karen 投稿作成者

    ななさん、コメントありがとうございます!

    私も副作用や離脱作用が顕著に出ます。
    実はここ2ヶ月くらいも、薬の副作用で短時間しか睡眠が持続できずに、生活がうまく機能せず四苦八苦しています。

    読んでくださってる皆さんに、もっと情報をお伝えできるよう、薬の調整を頑張っていきたいと思います。
    ときどき新記事を追加するので、覗いてみてくださいね。

  3. 匿名

    寝る1時間前のクロニジン100〜200mg、レスタミン1〜2錠 、メラトニン10〜20mgは使用されないのでしょうか?オオサカ堂で手に入りますしnon24 にも効果がある方が多いです。

  4. とさ

    寝る1時間前のクロニジン100〜200mg、レスタミン1〜2錠 、メラトニン10〜20mgは使用されないのでしょうか?オオサカ堂で手に入りますしnon24 にも効果がある方が多いです。

  5. karen 投稿作成者

    コメントありがとうございます!

    non24で効果がある方が多い、というのは、実際に何名かの感想を聞かれたのでしょうか?
    とても興味があります。

    ・個人的にクロニジンは試したいと考えていますが、精神病薬も併用していることと、いままで色々な薬の副作用を実体験しているので、
    安易に薬を増やす勇気がなく・・
    また、低血圧なので、降圧剤であるクロニジンは躊躇する選択でもあります。

    ・メラトニンは、医師が効果ないよ、って言ったので、試してないだけですね(笑)

    ・レスタミンはレスタミンコーワのことでしょうか?
    抗ヒスタミン剤の第一世代の薬ですね。初めての情報です。
    かなり気にはなりますが、精神病薬、抗不安薬との相性は良くない組み合わせかもしれません。
    短期間なら大丈夫そうですが、私のように一生飲む覚悟でいくと、やや危険な薬と考えてしまいます。

    私はもう、7年以上、なんらかの精神作用の薬を飲み続けています。
    これからもなんらかの薬がなければ社会生活を維持できないでしょう。
    つまり正直に言うと怖いのだと思います。

    しかし、今の薬がうまくいっていないので、機会を見てクロニジンを主治医に提案してみようかと思います。
    その際には、また記事をUPしたいと思います。

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