2018/07/25

精神薬の代わりに漢方を試す 実体験レポ:うつに漢方が効くか?

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こんにちは、南カレンです!

さて、今回は「漢方薬が精神症状に効果を発揮するか?」の記事です。

精神的な病気や症状を持つ人はいまや劇的に増えていることは、街のいたるところで見かける「メンタルクリニック」「心療内科」の看板で想像にかたくない事実。
精神科の薬を飲んでいる人ももちろん多いでしょう。

しかし、精神科の薬は今でも不信感や不安感を持たれる性質があります。
私自身、長く精神薬のお世話になりつつも、いまだ薬について抵抗感はゼロではありません。

そんな私が漢方薬を試してみることにしたのは、向精神薬のような強い薬を飲み続けることから脱却したいという思いがあったためです。

この経験をシェアすることで、私のように一部の症状にでも漢方が精神症状に効果がある人がいれば、それは精神薬を1つ減らすことにつながり、その人の精神的な安定につながることになるだろうと思います。

なお、ここでは「うつ病に漢方が効くか」ということではなく、精神障害全般の「残遺症状のうつに対して漢方が効くか」という検証になります。

それを限定する理由としては、私自身が経験したことについての記事であるためと、うつ病の急性期にはやはり向精神薬ほど素早く効果のあるものは他にないという専門のエビデンスから、「うつ病は漢方で治りますよ」なんて記事はとても書けないわけです。

漢方薬の専門知識については、たくさんの漢方のサイトがあるので、ここでは細かい説明は省きますが、日本漢方製薬製剤協会の実態調査では漢方薬を処方している医師は83.5%に上り、予想以上に漢方薬が使われている実態が明確になりました。

あくまでも西洋薬の補完的位置づけとしてですが、漢方を試す一つの安心材料になりますね。
(薬事日報 2009年記事より https://www.yakuji.co.jp/entry9100.html)

また、地域精神保健福祉機構(COMHBO)の記事では、「精神科での漢方の広がり」と題して、以下のように書かれています。

❛❛ 統合失調症や、躁うつ病、うつ病、てんかんなどの典型的な症状に対して、漢方薬は今の精神科の薬にはとても及ばないとところがあります。

しかし最近になって、漢方薬が比較的よく精神科でも使われるようになりました。

西洋医学を補うように、漢方薬を有効利用することで、精神科での薬物治療の幅が広がってくると考えられています。 ❜❜
(2012年3月号 特集より https://www.comhbo.net/?page_id=5357)

私自身も精神薬の効果の大きさは実体験として確信していますし、急性期や結果を急ぎたいときは精神薬を使用します。

ただ、パニック障害の残遺症状としての「うつ症状」である、「重度のうつではないけどスッキリとした精神状態でもない、どことなく毎日ダルイ感じ」というような残遺症状は向精神薬でも取り切れていませんでした。

しかし、漢方をいくつか試した結果、気づくとすっきりとした精神状態を維持できるようになったのです。

それは、他に飲んでいる精神薬との相乗効果によるものなのかもしれませんが、精神症状で困っている人たちが結果的に重視するのは「症状が少しでも改善すること」なので、そういった意味で効果はあったと評価していいと思っています。

薬と同じように漢方薬も合う合わないがあり、万人に通用するのではなくとも、試す価値のあることをお伝えできれば、私のように効果がある方がいるかもしれないと、この体験をシェアします

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私が困っていたパニック障害の残遺症状としての「うつ」

わたしは「うつ病」と診断されたのではなく、パニック症状と併発として「抑うつ状態」を示されました。

しかし、パニック障害の症状のほうが顕著でしたので、うつについては「私はうつではないと思いますが・・・」と誰しもが思うのと同じように思っておりました。

精神科医に言わせれば「ウツの人はほとんどの人が『自分はうつじゃない』と言うよ。」ということらしいですが・・・。

ですので、うつ病対策というよりも、パニック障害には抗うつ薬と抗不安薬が第一選択肢というエビデンスに基づいて、抗うつ剤を飲んでいたわけです。

それから2年でパニック障害の症状はほとんど消失しました。

しかし、発症から5年後、仕事が続けられないという状態に陥った際、自分でもはっきりと「うつってこういうことか!」という症状を経験したのです。

ここで付け加えておくと、仕事が続けられない状態になったのは別記事で書いているように「睡眠障害」の症状が顕著であったためで、うつ症状が原因というわけではなかったのですが、

パニック障害の残遺症状(薬が切れると手が震えたり、動悸がすることがある)であったり、睡眠障害で生活がめちゃくちゃであったり、仕事がうまくいかない焦燥感が混ざり合って、結果的に昔からもっていた「うつ気味」な部分を大きく刺激されたのだろうと予測します。

そのときの「うつ」の症状はどういうものだったかというと、発端は母とのケンカから引っ越しが直前に中止になったことでした。

荷物の詰まった段ボールの山と、解体した家具たちを前に、情けなくてとめどなく泣いたのが始まりで、そこから毎日ささいなことで泣くようになってしまい、悲しくて涙が出るという症状が止まらなくなってしまったのです。

何を見ても悲しくなる。人と話すと甘えたくなって悲しくなる。

さらには、残遺症状どころではなくパニック発作の予期不安が再発するまでになりました。

それがさらに悲しくなって「もうどうしようもない」と思い、また泣く日々・・・。

このとき初めて主治医に「完全にウツ状態だと思います。薬をください」と一旦止めていたサインバルタを再開しました。
※サインバルタ(デュロキセチン)はSNRI(セロトニン・ノンアドレナリン再取り込み阻害薬)に分類される抗うつ薬です。

完治していないため残っていた残遺症状というのは、表面的に大きく苦しむことがなくても、じわじわと体に残っているのだと痛感しました。

もし私がパニック障害を経験してもいず精神薬も飲んでいなければ、私生活でショックなことがあってもこういった症状まではいかなかっただろうと思います。

それほど「ウツ」というのは取り切れないもの、または残るものなのだと思います。

さて、ウツ状態を脱却すべく再度サインバルタ(向精神薬)のお世話になり始めた私ですが、心のどこかで不満や不安がありました。

というのも、向精神薬は離脱に時間がかかるほどにキツイ薬であり、また薬が切れるのがはっきりと体に出る、おまけに便秘になる。

これは結果的にはサインバルタは私に合っていなかったのかもしれません。(症状を抑えるという点ではものすごく効いていましたが)

どうしても気になったのは「ものすごくパキッとした鋭利な効き目」なことが強制的に頭の中を操作している感じがいなめませんでした。

(※これはここでは関係ないですが、別記事の睡眠障害で飲んでいる精神病薬のエビリファイは私にはマイルドな効き目です。1mgという少量だからかもしれません。)

そのパキッとした感じがずっと気になっていて、一時的にウツ症状が治まったころに「漢方を試したい」と思い始めていました。

それを思ったきっかけは、パニック障害で漢方が効果があった事例をインターネットの記事で見たからです。下記がそのサイトです。

⇒【参考サイト】QLife漢方 3年前からパニック障害を患い西洋薬の副作用に悩んでいた女性

睡眠障害専門の病院に移った段階で「ここが転機だ」と思ったのと、新しいエビリファイを試すことになったときに、「精神薬を何種類も飲むとなにが効いているのかわからないし、薬が多いのは嫌だ」ということで、思い切ってサインバルタをやめました。

そして、昔からお世話になっている内科で漢方に詳しい先生がいらっしゃったので、事情を相談したのが漢方を試す始まりです。

上記のサイトの女性患者は「半夏厚朴湯」という漢方で精神症状を改善に至っています。
また記事内では「桂枝加竜骨牡蛎湯」という漢方で精神症状が改善した男性患者の例も紹介されています。

ここでポイントとなるのは、やはり人によって効果に差はあるものの、漢方は効果が出る可能性があると考えられることです。

私が試した漢方

私が過去に試したものと、現在飲んでいるものを感想を交えてご紹介します。

1.抑肝散
精神症状を抑えるということで有名な漢方薬
怒りやイライラの高ぶりを抑える。神経症状に有効
体力が中程度で、興奮しやすい症状の人に
解毒⇒エネルギー生産
臓腑の働きを円滑に⇒血液を貯蔵・供給
感情をコントロールする

※私の感想
私の場合、体が火照って暑いという症状と、皮膚の痒みが出ました。
私は体力がないので、そのへんが関係しているのかなと思います。
しかし、精神症状には効果が見られませんでした。

2.半夏瀉心湯
胃が痛く、すっきりしない方(胃腸炎・便秘・消化不良)
口内炎、心因性嘔吐などの症状

この漢方は基本的に精神症状への効能が謳われていません。
主に胃腸関係でよく内科で使われる漢方です。

※私の感想
私自身、この漢方はニキビ治療のために処方されていました。この漢方とニキビ用の塗り薬で口の周りの慢性的なニキビから解放されました!(口周りのニキビはストレスからくる胃腸の不調から来ていたと思われる)
ストレスから来る胃腸の不調には、効果絶大だと思って、今も飲み続けています。

私がここにわざわざ挙げる理由として、ある精神科医の書籍でこの漢方薬について書かれていたことです。

そこでは、ドグマチール(抗精神病薬に分類され、統合失調症やうつ病にも使われる抗不安症状に対する薬)と効能が似ていて精神薬として使える、という感想をある医師が挙げていました。

しかし、私自身はうつ症状にこの漢方は効果はありませんでした。

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3.桂枝加竜骨牡蛎湯
顔色が悪く(体力がなく)、やせていて、疲れやすい人
精神不安または神経過敏な人に(腹部のドキドキなどにも)
体のバランスを整える
疲労感の強いうつ病や不安障害
眼精疲労

※私の感想
私はこの漢方薬で精神症状が大幅に改善しました。
とくに「うつ症状」が激減。精神的にすっきりした状態になりました。

正直、「めちゃくちゃ効いた~」と言っても過言ではないほど、今では手放せない漢方です。

味は最初ちょっと「うっ」と感じましたが(漢方薬の味に抵抗がある人はいる)、慣れると気になりません。完全に抗うつ剤は必要なくなりました。
(※睡眠障害の治療で、抗精神病薬は飲んでいます。)

私の体質や症状に合っていたことと、別で飲んでいる精神薬(エビリファイ)の効果もあるかもしれないが、本当に飲んでよかったと思っています。

その他の精神症状に有効だと思われる漢方

これは私の主観的な感覚と知識に基づいて書きます。

各精神症状に合う漢方はいろんなサイトで紹介されているので、ここでは一覧を挙げず、私の試す価値がありそうな漢方薬をあげています。

1.半夏厚朴湯
精神症状への効果が期待できるとされて有名
気の滞りを改善する
抑うつ気分や不安症状の鎮静に(不安障害・ストレス障害)
胸やのどに何かがつっかえる感じに有効(制吐・鎮咳・健胃作用)
食欲不振や更年期障害にも

これは上記で私が精神症状の緩和に漢方を試そうと思ったきっかけであるサイトで、42歳の女性がこの漢方で症状が改善したため、合う人には効果があるのだと思います。

2.柴胡加竜骨牡蛎湯
こちらもパニック障害などの不安神経症の治療によく紹介されています。
私が飲んでいる桂枝加竜骨牡蛎湯と似た系統で、体がふくよかで、体力が比較的ある人向けです。効能はほとんと似ています。

精神不安、動悸、不眠、抑うつ、イライラ、便秘などに
人付き合いのイライラや悩み
緊張して眠れない方(心悸亢進にも)

私は桂枝加竜骨牡蛎湯とこちらのどちらにするか迷いましたが、体力がない痩せ型だったので、こちらは見送りました。

また上記で紹介した書籍では、ある先生が「桂枝加竜骨牡蛎湯は手のひらが冷たい人、柴胡加竜骨牡蛎湯は手のひらが温かくて湿ってる人」と言っていました。

私は手は暖かく、でも冷え性で、貧血、動悸、息切れに当てはまるので、柴胡加竜骨牡蛎湯でも効果があったかもしれません。

漢方薬は合う種類が見つかれば、効果はある!

さて、長々と書いてきましたが、私の結論として「漢方薬は精神症状に効果がある」と考えます。

もちろん人によって体質は違うので、合う漢方を見つけるために3種類は試したほうがいいのと、漢方は結果が出るまでに最低2週間かかります。
1ヶ月見ると、結果はよくわかります。

ですので、結論を急いでいない(急性期やすぐに抑えるべき症状がある方は、精神薬との併用)状態でトライすべきです。

しかし、脳への強力な作用を有する精神科薬物を長期的に使うよりも、こういったマイルドな薬に変えていけるなら、そのほうがいいと私は思います。

⇒【関連記事】抗うつ薬は本当に必要なのか?継続か断薬か。自分で決断する大切さ

精神障害の最終目標は「いつかすべての薬をやめれること」というのが、ある有名な精神科医の言葉です。

必要な薬、代替えができる薬、やめれそうな状態になってきたら、何か1つをやめてみて様子を見る。

精神障害と共存していくことは、試して検証することの繰り返しです。

そして、それを自分自身が理解を持って行うことが、なにより重要であると私は思っています。

これを読んで興味がある方は、ぜひ漢方を試してみてください。

処方は、漢方を取り扱う内科や心療内科をおすすめします。
精神科の先生は、実は漢方を使うより、まず精神薬を・・・という方が多いですので。

ちなみに、楽天やアマゾンでも漢方薬は変えますが、保険適用がないので高いです!
自宅に届くのが便利だし、病院にも通わないほうがいいという方は、ネットでもいいかもしれません。

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