2018/03/20
最終更新日:2018/06/17

抗うつ薬は本当に必要なのか?継続か断薬か。自分で決断する大切さ

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精神疾患に向精神薬は本当に必要なのか? ということについて、今回私の経験と考えを残しておきたいと思います。

これは自分の今後の振り返りにも役立つだろうし、今後はこのような精神疾患に関するコンテンツを作り、私のような精神疾患に悩む人の慰めや励ましになればと願います。

(※まず初めに。ここに記載することは私個人の主観から見た精神病にまつわる記録と感想です。私は医者ではありませんので、ここに記載することの真偽については保証できません。また、ここに書かれたことを参考に行動した場合の結果についても一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。この情報をどこまで参考にするかは自己責任でお願いいたします。)

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薬についてのネットでの情報は、うのみにせず参考にする

精神科に通っている患者さんは、おそらく年配の方でないなら精神病や向精神薬についてネットで調べたことが1度はありますよね。

インターネットで情報を収集するのは悪いことではないと私は思います。
むしろ、自分の考えや頭を整理することに役立つときがあります。

しかし、現在その病気の急性期(症状が著しく悪いとき)であるときや、自身で判断力がない(重度のうつ状態や統合失調症などの場合)は注意が必要です。

情報に振り回されて混乱してしまい、なにが正しいのかがわからなくなり、自己判断で投与されている薬を止めてしまうという危険な行動につながってしまうからです。

まず、現在薬を飲んでいる人に伝えたいのは、自己判断で治療のメインとなっている薬を止めてはいけないということ。

ここでメインと書き加えたのは、メインの治療薬以外に付随する症状の薬も出されているだろうからです。不眠などの睡眠導入剤や、頓服の抗不安薬などです。

そういった補助薬については多少の飲み忘れや時間のずれなど、個人で調整する場合は往々にしてあるだろうと思いますし、私の経験から言うと若干の調整くらいなら問題なさそうです。といっても、副作用はもちろん多少あります。

私の考えでは、副作用がない薬はないと思っています。感じるか、感じないかの問題ですね。

さて話を戻して。ネットの情報をこの記事を書くために参考に検索してみると、山ほど情報がありました。

だいたいは精神科医の特集記事やメディアの取材記事、病院のコラム、そして患者さんの体験談などもたくさん出てきます。ここで、私の情報の選別方法をシェアしたいと思います。

・体験談については、自分への慰めや、つらい症状の共感のために参考にする。

・薬についての情報は、体験談はうのみにせず薬の知識のみにとどめる。
 (人によって、薬の相性は違うからです。)

・薬についての情報は、精神科医に取材して書かれた記事、精神科医自身のホームページや病院の 

 コラムなど、正式なものを参照する。

・副作用については、処方された薬に付いてくる説明書の内容を参考にして、自分の体調や症状と

 照らし合わせて評価する。

・専門家用の書籍(医学書や診察マニュアル、エビデンスなど)は、客観的な考察が述べられて

 いて、とても参考になる。(これは勉強が好きな人向けです)

向精神薬への過剰なパッシングは、健康な人だけが言えること

私が薬を飲んでいる頃に、医者が大嫌いな母がときどきこう言いました。

「この前テレビでやってたけど、そいいう薬をずっと飲んでると危険らしいよ。」

・・・正直、もう何度も聞いたわ!って話です。

ちなみに、私は医者は大好きです。
(不安がりなので、ちょっとの症状で医者に診てもらいたい派。

しかし、薬は正直言って飲みたくありません。猜疑心が強いほうです。

たとえば、頭痛の時、生理の時、もう駄目だってくらいでないと薬を飲みません。

私の友人の看護師は、少しの症状があれば簡単に薬を飲みます。睡眠薬も日常的に使います。(驚!)おそらく勉強しているだけに薬への猜疑心がないのだと思います。

そのために、パニック障害だと判明してからも1年間は抗うつ剤を処方をしないでもらいました。

抗不安薬の頓服のみで1年間過ごしたのですね。
このときの感想は
「ずっとしんどい。ずっとダルイし疲れた。体痛いし、動悸(心悸亢進)が1日中起きる。」
でした。そして、ある時ふと思いました。
「このままの状態で働き続けたら・・・確実に死ぬ。」って。

そして、1年後から抗うつ薬を開始しました。

効果は抜群で、数か月でベンゾジアゼピン系抗不安薬を必要としなくなりました。もちろん抗うつ薬(私はサインバルタ)の副作用は多少はありましたが、パニック発作の予期不安の心悸亢進と広場恐怖がなくなって、相当安心しました。

この経験から、私にとって抗不安薬と抗うつ薬への猜疑心は激減しました。

テレビでの過剰報道や特集、ネットでの「薬はいらない!」系の記事に関しての私の立場は「それができる人はやればいい」と思っています。

「苦しみに耐えれるのなら、薬なしで頑張ってみたらいい。」という意味です。私にはとても無理でした。

「飲みたくて飲んでるんじゃないわ!それしか、助かる方法はない!ってくらい辛いんだよ!」
こんな感じです。笑。

正直に言って、抗うつ薬を使うまでの1年間、よく頑張って耐えたなと自分で思います。

苦しみながら生活するというのは、その期間の充実した生活を失うということです。
苦しみが最優先になり、楽しいことをする余裕がなくなります。

私は仕事を辞めずに働き続けたため、結局は慢性疲労症候群も併発して休職→退職という結果になりました。結果、4年間を病気と仕事だけの戦いの日々に費やしました。

もし早く治療していれば、そのうちの1年を恋愛したり趣味に使えたかもしれません。

私が感じることは、今の精神薬は新しい副作用の少ないものも含めあらゆる種類があるようですし、大量に薬を処方する医者が多いなんて思えません。

怖がるよりも本当に辛い時は、試してみてもよいと思います。

1年間~2年間など期限を決めて、薬は量や種類を正しく調整してもらえれば危険性は少ないです。勝手に止めたり減らしたりせず、医師と相談しながら治療してください。

それは、苦しむ期間を少なくするための最善の方法だと私は思います。

ここまでの心境になるために、私は4年を費やしました。(笑)

それと仕事は休職したほうがいいです

「仕事を辞めたくない」「私の立場でとても休めない」という必死さで、私は仕事しまくりましたが、余計に体を壊して社会復帰が長い間できなくなりました

休んでも、次があります。長引くほうが絶望的だと、私は本当に思いました。

私の抗うつ薬の始まりと減薬、そして再開

これは本当に私の主観なので、参考程度に聞いてもらえると助かります。

まず、抗うつ薬は嫌だと抵抗した1年間は、一番苦しんだ期間であり無駄でもあったかもしれませんが私には勉強になりました。

苦しんだ果てに「これはもう、薬がどうしても必要だ。私の力では治せない。」と本気で思えたからです。

そして抗うつ薬を始めるとき「3年は飲む覚悟でいこう」と決めました。副作用の情報を調べまくった上での、そのくらい腹をくくった時期です。

次に、薬を止めた時期ですね。

これは本確定に薬を使い始めて2年後、仕事を退職し半年休職したあと、リハビリでアルバイトを始めてて順調に勤務時間を伸ばせていた頃です。

目標は「正社員として社会復帰する」でした。

このとき、ふと「もう薬を止めていいかな」と思えたときに、時期が来たんだと思い先生に相談してみたところ「それなら、止めてみましょうか。」と反対はありませんでした。

6週間くらいかけて減薬していき、すべての薬を止めれました。といっても、私は2種類の薬しか飲んでいない(広場恐怖を根性で克服できたため、軽症だったのかもしれません)患者なので、離脱症状にはそこまで苦しみませんでした。

回転性のめまいと、少しビリッと来るような頭のしびれ、イライラ、不眠などでした。

そしてその後5か月がたったころ、仕事のストレスが異常なぐらいに増え、6か月後にまた仕事を辞めることになりました。

先生に仕事がダメになったと告げると「薬を止めたのが、早かったかもしれないねぇ」とのことでした。私のせいではなく薬のせいだと先生が言ったのは、ある種なぐさめでもありましたが、その時私は、

「じゃあ、止めたいって言ったときに反対してほしかった!」と思いました・・・。

けっこう自分勝手な患者ですよね。そして、もう仕事をする自信がなく不安なまま3か月を過ごして、また例の発作の予兆が現れました。

再発でした。

その後、先生に「薬飲まないと、またひどくなるよ」と言われたのを、私はまた「ちょっと考えます」と先延ばしにしました。(また、伸ばすのか・・・と先生はイライラしていた)
私にとって薬はやはり猜疑心を持たずにはいられないものだからです。

その後1ヶ月ほど、かすかな発作や心悸亢進をどうにか頓服薬でなだめながら、色々考えて思ったことは
「たとえ、依存になろうとも、薬が怖くても、また4年間も苦しみながら人生を過ごすなんて!」ということでした。

薬を使って充実した生活が送れるなら、それに越したことはない。
精力的に動く生活をできなければ、また人生は過ぎ去ってしまうと思えました。やりたいことがある。そのために薬が必要だ。

2度目の覚悟でした。

このときはもう「一生、薬を飲む覚悟で行こう」と思いました。

実はこのころに別の治療も開始したからです。私は子供の頃から睡眠障害を抱えていたのでした。非24時間型睡眠覚醒症候群に近いと言われていますが、20年以上「私の意思が弱い」と思ってきたトラウマとの戦いです。

減薬や断薬、薬を継続するかの判断のポイントとは

さて、薬の利用についての私の答えは「デメリットよりもメリットの方が上回る場合」です。

まずメインとしての症状です。

基本的な症状の改善(パニック障害ならパニックが消失した、うつ病なら明るく生活できている、など)が見込まれた場合、多少の不眠や眠気、過食やイライラなど少し気になる症状が残っていても、生活に支障がそこまで出ないデメリットであれば薬を使ったほうが意味があります。

薬を使ったほうがいい期間は症状が安定してから~1年くらいは見たほうがよいと私は感じています。

ちなみに、気になる症状が残っている場合は遠慮なく主治医に伝えて、追加の違う薬やメイン薬の変更を検討してもらいましょう。

私は我慢するタイプでなかなか言えなくて「まぁ、これくらいなら我慢できる」と余計な我慢を重ねていた経験があります。

反対に、心悸亢進(異常なドキドキ)やひどい頭痛、吐き気、異常行動が見られるなどの強いデメリットがある場合、薬を止めたほうがいいと言えます。

おそらく医者はまず薬を変更したり、量を減らしてくれるので、それを一度は試しましょう。

それでも、ひどい場合は減薬から断薬へと順序を追って、医師と相談しながら減薬⇒断薬してください
(この場合は、今後薬を飲まないと決意するなら相当な覚悟が必要です。けっこう苦しみます。そして、代替療法を探すことをオススメします。何も対策を立てないと、悪くはならないが、良くもならない、という悪循環にはまります。私は半年くらい経験しました。)

さて、メリット=生活のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を優先する、ということを考える場合、メインの症状以外でも考えられます。

たとえば私のように急性期は過ぎ、安定していたけども再発しかけている。症状は、頓服でもどうにかやり過ごせる。この場合はどうでしょう? おそらく人によって違うでしょうね。

1.完全に薬を断ち、自然療法・漢方・生活習慣の改善・メンタル強化など、自己流で対応する

2.頓服薬の服用でごまかしながら、いつか良くなればいいなと過ごす


3.思い切って、再度、薬を飲む

これには、私も2週間じっくり考えました

おそらく田舎に引っ越して農作業の手伝いなどをする生活に変更して、規則正しい生活を必死でやれば、おそらく再発しないだろうと思えましたので、1の自然療法も使えます。
(でも、そんなふうに生活を変えるなんて、思い切らないと無理。笑)

2の選択肢も医者にはあきれられるでしょうが、だましだまし頓服薬でごまかしながら生きることもできそうでした。

しかし、同じ仕事の仕方をするならいつかはまた発作が起きる可能性が高いと思えました。正直に言うと、この時期はほとんどごまかす方向に向けて動きかけていました。勝手に漢方とかサプリを試し始めていたのです。

しかし、ある日睡眠時間がまた昼夜逆転のサイクルに入り始めて、勉強や作業時間が少なくなったときに、痛切に思いました。

「治すとか再発しないとか依存がどうとか未来のことじゃなくて!今、今日を有意義に過ごしたい!」と。

睡眠治療にも取り組まねばならなかったし、そのとき私は通信大学に合格して勉強を始めていました。ブログも作っている最中だったし、やりたいことがたくさんあったのです。

前の仕事を辞めたときに、

「もう働けないんなら、せめて勉強しよう。せめて無駄に日々を過ごさないよう努力しよう」と決めたのを思い出しました。
「時間を無駄にしてはならない」そう感じました。

つまり、またデメリットを抱えることになろうとも、私には今どうしても薬を使ってでも欲しい「身体のクオリティレベル」があったのでした。

抗うつ薬は本当に必要なのか?

また長くなってしまいました。私目線でのお話でしたが、参考になれば幸いです。

抗うつ薬は必要なのか、その答えを出すのはあなたです。答えになってない、って? お許しください。こればかりは、身体の声も心の声も必要だからです。

もし、自分で答えを探せない方は、寄り添ってくれる身近なご家族に聞いてみてください。

「メリットとデメリット(身体と心のどちらも考慮に入れて)どちらのほうが多いだろうか。」
「本当に試す価値はあるか? 試してでも今の状況を変えたいか?」

あとになって後悔することは、あると思います。私にもあります。でも、何も考えずにお医者さんの言いなりになっていては、最善を尽くしているとは言えないのではないか、と感じます。

それはお医者さんにも本当の患者の痛みや感覚は眼に見えないからです。こちらが伝えなければいけないのです。

積極的に患者が自分の症状を正直に話すこと。治療に積極的に関わる姿勢を持つこと。納得して治療に臨む姿勢。それがなければ治療に最良の効果が出にくいと感じました。

後悔しても次に活かすことができるなら、次のやり方にトライできます。

考えが変わるときもある、その時はその時のベストだと思える選択をする。その繰り返しです。

私は病気は治りましたが、社会復帰は完全に果たせていません。でも、トライしていつか最善を見つけるつもりです。

私には一時的にでも「薬」は必要でした。あなたは、どうでしょうか。

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