2018/01/13
最終更新日:2018/04/20

中高年の転職「人出不足でも年収が下がる」は本当なのか?


こんにちは。さて、みなさんは転職の際に年齢を意識したことはあるでしょうか?
今回は日経電子版で見つけた記事「35歳からの転職が難しい本当の理由」を読んで、中高年の転職について考察していきます。
⇒参考記事【人手不足でも・・・35歳からの転職が難しい・・・】
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO15666140U7A420C1000000?channel=DF180320167080&nra

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転職で年齢制限に引っかかる中高年世代

私たちが仕事探しで年齢を意識しだすのは、おそらく30代からです。年齢制限を設けていない業種も多くありますが、一部年齢制限を設けている求人が見受けられ、若い世代を求める業種では25歳程度までの求人、また35歳程度までの求人を見かけたことがあります。

これはまず、若いお客さんをターゲットにしている業種では、意識や外見のフレッシュさを求めるのは当然と言えます。また、30代までを求める仕事では、教育していく上で若い世代のほうが現場に馴染みやすい、自社のカラーに教育しやすいということがあります。

このことについては私自身も理解できますが、ある程度の年齢になると社会での自分の考え方、仕事の進め方に一定の自信を持っているので、新しい組織のやり方に違和感を感じたり、素直にただ従うということが難しくなってきます。つまり、個人としては今までのキャリアを活かして転職活動を行い、また組織としてはそういった過去の経験をきちんと評価し、能力に合ったポジションや業務を割り当てることが、中途採用を最大限生かす形だと思われます。

35歳からの転職は難しい理由

❝求人サービス大手のインテリジェンスによる調査では、2017年3月の段階で中途採用求人数は28か月連続で過去最高を更新している❝

おそらくこの数字は現在も増え続けています。しかし、人手不足が高まっている状況でも年齢が上がるにつれ転職は難しいということには、多くの業界での人手不足問題や、定年後に働く人が増えている長寿時代の現代の状況を思えば違和感を感じずにはいられません。中高年の転職が難しい理由として、以下が取り上げられています。

・安定性の高い会社がいい
・最低でも前職と同じ水準をキープしたい(給与・役職・生活スタイル)

まず、安定性の高い会社は現代でも年功序列式の組織構造が存在しており、中途採用を積極的に採用すること自体が少なそうです。また、採用されても既存社員が同期間で出世競争をしている中に中途採用で入っていっても勝ち目は少ないと考えられます。家庭の事情(ローン・養育費・介護など)での責任が増える年代である以上、最低限前職と同じ水準を求める気持ちは理解できますが、こういった条件を求めるほど希望に合う求人が少なくなるのは、まだ今の古い社会構造では仕方がないことかもしれません。

このことから、求職者は「そもそもの転職したいと思った理由」を振り返り、その解決を重点に置いた上で条件を選定しなおす必要があるでしょう。冷静に考えてみた結果、転職をしないほうが良い場合もあります。

40歳を過ぎても企業に欲しがられる人材とは

企業が中途採用する場合、第一線で活躍できる経験者を募集することが多いですが、求人票に記載されていなくても本音としては20代後半や30代前半の人材を採用したいという意識があります。しかし、中には40歳以上の世代でも企業からオファーが集まる方もいます。まず、転職支援サービスの企業の求人依頼では以下2つのパターンがあります。

1. 事業の背景に合い、事業を推進していける人材獲得を目的としたもの
2. 社内で決められた条件に合致する人材を目的としたもの

2のパターンでは30代後半以上の採用はうまく進まないことが多いですが、1のパターンでは中高年世代の活躍を期待が高まります。このケースで人材を求める会社は目的が明確であり、柔軟性に富んだ会社である傾向が強いです。 さて、その上で求められる人材とは・・・

・思考に柔軟性がある人・思考に柔軟性がある人
思考に柔軟性がある人は、仕事を求める段階での条件の駆け引きや代替条件の手案など交渉が上手であり、入社後も長いスパンで物事を判断する傾向にあるようです。

・採用する側のリスクを想像きる人
想像力が豊かな人は、企業の条件や求める人材を読み取る能力に長けており、自分の採用の可能性や採用する側のリスクまで、瞬時に判断できるようです。

・素直さがある人
中高年となると、転勤を何度も経験している方もおられ、そういった方は慣れのあまり条件だけを提示し、返事を待つだけという方も多いです。しかし、いつでも新鮮な思考を持つ人は求人を探す際でもフレンドリーで前向きなので、協力するエージェントや担当者も親近感を持ち、力になってくれることが期待できます。

中高年の転職を恐れない

ここまでの話で「中高年の転職は難しい」ことを肯定した内容を挙げてきましたが、私自身はミドル世代の転職に悲観的な考えはあまり持っていません。何度も転職を経験し、自分の将来について熟考したり情報を集めてきたなかで、どんな年代でも新しくやり直したり挑戦して成功している先人方はたくさんいることを知りました。もちろん苦労し続けている人も。

しかし、どんなに転職成功例や転職ノウハウの情報が社会に溢れていても、個人の状況や才能は千差万別であり、選択肢は無数にあります。視野を広げて、情報に惑わされず自分にとってベストな選択を積み重ねるうちに先に進む道が続いていくと信じて、諦めないでほしいと思います。 今までに培った能力は仕事のスキルだけではありません。人間関係を円滑にすることや、どんなことがあっても前向きに考え直せる思考、失敗をしたときの対処ができること、後輩の背中を押してやれること、誰かにありがとうと言われること・・・小さいことでも必ず自分ができることは身についています。

自分の強みを真剣に考え、それをアピールし発揮させてくれる場所を目指してください。何度失敗しても、失敗するごとにあなたの経験値は増えていきます。ネットで「他にはない失敗談」を公開して、多くの人の共感を集めることで、違う道が見えてくるかもしれません。(笑)

そういう期待する気持ち、将来に対する熱意を持って、どんな年代になっても新しく歩み始める強い人を私も目指したいと思います。


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