こんばんは、南カレンです。
さて、冒頭から強い口調で題名ぶっこんでしまいましたが、私はれっきとした通信大学生です。
そして、むしろ通信制大学には賛成派。
なのに、なんで題名が「やめておけ!」なのか、っていうと・・・
まずは、大卒の肩書の価値、その後の就職可能性、勉強の難しさ、スクーリングの有無などを、色々検討したうえで通信制大学に入学するか決めたいですよね。
しかし、「意味がないかも」という意識自体が、まずあなたの可能性を狭めていることを伝えたいと思います。
どんな経験も自分がプラスとして扱えるかどうかで価値は変わります。
「たいした資格や経験じゃない」という姿勢と「大きな資格や経験ではないけれど、ここまで頑張った自分の努力で今の自分ができたと思っています」という姿勢、どちらが面接官に好印象として伝わるでしょうか。
「通信大学を卒業しました」というだけでは伝わるものも伝わりません。伝え方次第で、通信という肩書でも有力にアピールできるんです。
大事なのは、努力した、継続した、ということではないですか?
あなたが、「意思を持って得た経験には価値がある」と思えることこそが、通信だとしても大学に通う意義です。
さて、今回は実際に通信大学生として過ごすなかで気づいた点をポイントとして、通信大学のアレコレをお伝えします。
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目次
通信制大学は「大学」じゃない?
そんなことないよ、って一言です。
法律的には、卒業すれば通学生と同じ「学士」資格となります。
ただ、社会的には「通信大学卒業は通学の大学卒のように扱われない」という噂がありますが、企業によってはそれは事実でしょう。
しかし、冒頭でも述べたように、面接時に「そこまで勉強したかった熱意」や「努力して得たもの」を真剣に伝えればどうでしょう?
私ならその意欲と姿勢に「骨がありそうだな。続けてくれそうだな。」と高評価ですけどね。
通信大学に通ったことがない大学出身者が面接官だった場合、もしかすると下に見られる可能性もありますが、逆を言えば「通信って実際どうなの?どんな感じだった?」と興味をもってもらえて、通信大学で努力が必要だった点や得たものをアピールする絶好の機会を得ることができるかもしれませんよね。
要は「経歴も使い方次第」です。
経歴は「事実として伝える」ものではなく「武器として使う」ものだと、覚えておきましょう。
通信制大学のアレコレをご紹介
ここからは、通信大学のあれこれについて、簡単に述べていきます。
入学を検討している人には気になるアレコレです。
入学って簡単にできるの?
通信制大学の入学ですが、ぶっちゃけ簡単です。
早稲田と慶応は書類選考と面接(+小論文?という話を聞きました)ですが、それ以外は、書類選考のみで入学できます。
通常の通学大学の受験のように筆記試験はありませんので、書類と志望動機(文字数決まってる!)に不備がなければ、ほとんど落ちることはないと言えるでしょう。
しかし、志望動機がよほど意味のわからない内容や文章が成り立ってないなど、一般教養がない場合は落ちることもあるようです。
実際、落ちたという人がごくわずかに存在しています。
スクーリングには行く必要があるの?
基本的に資格や免許を取得したいなら、スクーリングは必須です。
しかし、学士資格(大学卒業資格)だけを考えているのなら、現在ではあらゆる通信大学でスクーリングに変わるe-ラーニングと呼ばれるメディア授業を代替えで行っています。
メディア授業はスクーリングの講義をインターネットの動画視聴することです。
たとえば、3年次、4年次編入で資格や免許のためにスクーリングが必須でない科目(メディア授業の代替えがある科目)のみを選ぶなら、スクーリングなしで卒業できます。
ただし、本人が何を目指しているか、学部はどこか、大学はどこかで条件は変わりますので、ご自身の希望する大学の資料で確認が必須です。
ただ、私の個人的意見としてはスクーリングに行けるなら行ったほうがいい。
というのも、通信での勉強は自己との戦いです。
孤独で相談できる仲間もいず、先生に教えを乞うこともできない。
(ネット上では学生同士の意見交換フォーラムや、教師への質問が可能ですが、積極的に利用する人は少ない印象です。)
実際、働きながらスクーリングに行くのは大変です。
私は地方なので、東京まで新幹線か飛行機で向かって、何日も宿泊して、朝から夕方まで講義を受けて毎日ぐったり、さらには帰ってきたと思ったら翌日から仕事・・・という体力的にぎりぎりな感じです。
でも、年に1度まとめて行くか、年に2回にとどめていますので、つらいのはスクーリング後の2週間くらいです。
ここは頑張りどころと思っています。
さらに、スクーリングに行くべきだという一番の理由は、仲間ができることです。
仲良くなれたら、line交換をして、レポート提出のわからない点などをお互い相談しあえたり、勉強に行き詰ったときに励ましあったり、スクーリングに行かなければ出会えなかった仲間ができます。
私自身、難しい科目でスクーリングの認定試験を落としたショックで、レポートが書けそうになかった時期、「一緒にやろう!」と励まし合ってくれる人がいて、その人のおかげで苦手科目のレポートを無事に書き上げ、単位を取れた経験があります。
そうした同士を見つけるために、ぜひ行ってほしいのがスクーリングです。
レポートって難しいの?
私が在籍している大学では、だいたいどの科目も2000字前後のレポートが求められます。
正直、ブログを書いているために、2000字時なんてあっという間にできると「全然、余裕~」と調子ぶっこいていたのが入学時の私です。
しかし・・・、実際レポートは論述形式が求められ、参考文献を読み込んで、問いと考察、結果をまとめて・・・、ブログとは全然違います。(当たり前!なんですが、本当に調子ぶっこいてました・・・。)
序論、本論、結論を筋立てして、構成考えて、つなぎもうまくして、問いと結論を明確に・・・なんて、想像以上に難しかったです。
おまけに参考文献や資料を読み込むので、時間がいくらあっても足りない。笑。
そして、科目によりますが、レポートは科目だと、レポート2回程度+単位認定レポート+スクーリングの代わりにメディア授業を受けたら、そこでも1回と、合計4(~5)回レポート提出があります。
もちろんレポートがない科目もありますよ。
また、テスト形式の科目でも、スクーリングをメディア授業に振り返ると、すべて単位認定試験は1本のレポート提出があります。
私は1年に13~15本のレポート、1度目のレポートが不合格で再提出を含めると、年間25~30本。
予想だと4年で100本以上は書くでしょうね・・・・。
これは、選択科目によって違いますし、一発合格しまくる猛者ですと、提出回数は少なくなります。
まあ、正直大変です。(上の画像はレポート必死こいてる時の机です。)
でも、メリットは論理的な思考が身に付き、考える力がつくことで、社会でも役立つスキルになります。
また、こうやってブログを書く上で、すごく役に立っています。
慣れてきてコツを掴めばレポートも苦ではなく、淡々とこなせるようになっていくので安心してください。
といっても私は今でもレポートに苦戦していますが、徐々に楽しめるようにはなってきました。
通信制大学のメリットとデメリット
これは、いろんなサイトで紹介されているので、箇条書きにとどめます。
私なりに別記事でも取り上げているので、良かったら見てください。
<よく挙げられるメリット>
・学費が安い(※上記の関連記事で詳しく書いています。)
・自分のペースで勉強できる(仕事や家庭との両立が可能)
・資格によっては通信のみで取得可能
・学士資格(大学卒業資格)が得れる!
<よく挙げられるデメリット>
・何より孤独との戦い
・モチベーションを維持することが必要
・ストレート(4年、編入学で1~2年での卒業率が低い)
・仕事や家庭との両立はできるが、大変である(最長6~8年卒業にかける人もいる)
・就職の際に、通常の大学卒業よりも低く扱われる
・単位の取得は通学より難しい!(これは本当です)
こう挙げると、「デメリットのが多いじゃん」と言われそうですが、ここでは一般的によく言われてるものを挙げただけです。
もっと表面的じゃない部分でのメリットがたくさんあるんですよ。
勉強したいなら通信でもやるべき理由
大事なことは、メリット・デメリットのような表面的なことではなく、あなたが勉強したいと思ったことが重要なのです。
それは現状を変えたいという思いではないですか?
または、成長したい、何かを追い求めたい、といった気持ちからかもしれません。
勉強をすることは知識を広げ、深めることです。
勉強をすることは、何かに打ち込むということです。
勉強するということは、可能性を増やすということです。
それは、今の生活に変化をもたらし、刺激や未来への期待をもたらしてくれます。
また、退屈や未来への不安、先に何もないような焦燥感、そういったものから目線を違う方向へ向けさせてくれます。
仕事と家の往復だけの生活、結婚の予定がない未来、それなりに楽しいけれど何か満たされない感覚、あなたにも覚えがありますよね?
そういったすべてが、勉強するとなると正直それどころじゃなくなります。
もう、必死です。
そんな必死さは、ある種運動することに似ていると私は思っています。
目の前の心配事も精神的な悩みも、勉強に(運動に)打ち込むときは忘れられるんですよね。集中力がみなぎる感じです。
それは、有意義な生き方ではないでしょうか。
ただ過ぎていく日々を見つめるよりも、時を忘れて打ち込むことがある。
それは確実にあなたを成長させてくれます。
心配や疑いなどで悩むのなら、やり始めるべきです。
「やりたい」と思ったことをやらないまま歳を取って後悔するつもりですか?
「やりたい」と思ったことをどんどんやれる人は勇気があり輝いています。
途中で挫折したって、方向転換したっていいんです。
退学したって、他の違う「やりたい」を見つけたのならアリですよ。
今の気持ちを大事にすることが、自分を大事にすることにつながり、自分の自信となる。
そのことを信じて、ぜひ飛び込んでみてください!
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