2018/02/16
最終更新日:2018/04/20

貧困女性のリアル実態とその原因を見つめる


今回は貧困女子について、まとめてみようと思います。昨年も「大阪の31歳女性が貧困のため餓死。冷蔵庫に残されていたのは中身のないマヨネーズ。」という衝撃なニュースがありました。さて、ネットで「貧困女子」と検索すると・・・出てくる出てくる、数々のサイト。「貧困女子ブログ」まで多数ある模様・・・なぜ、貧困女子を調べてみたかというと、私自身も「自覚していない貧困女子」だったことがあるからです。さて、貧困女子の実態や原因について考察していきます。

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貧困女子の定義とは

「年収がおよそ120万円以下である独身または世帯主の女性」
現代では、昔と違って結婚していることが当たり前ではなくなっています。離婚率も高く、独身やシングルマザーの人も増えていく一方です。結婚していれば、共働きであれば収入は二人分あり、また家も1つで住むので効率がよいと言えます。なによりも、自分以外の誰かがいるという精神的安心感は、ある程度の年齢になれば理解できるでしょう。

上記の「世帯主」は私が加えたものですが、結婚していても旦那様が無職の場合もあるかと思うので、「独身」ではなく「世帯主」としました。そして、今や独身で暮らす20~64歳の女性の3人に1人が「貧困状態」にあるそうです。3人に1人って大袈裟じゃない?って思いますか?

私の周りでも、みんな普通に生活しているように見えて、実は家計を必死でやりくりして毎月をどうにか乗り切っている人は多くいます。SNSでは、成功した人や普通に生活できている人が目立っているけど、ぎりぎりの生活をしている女性は相当数いると思います。

そして、まだ余裕を持っている「貧困女子」も多数います。毎月一応生活はできているけど「貯蓄0」の人たちです。この部類の人は生活が出来ているだけに、危機感が薄いです。自分では気づいていなかったけれど、私もこの一人だった頃がありました。それを抜け出すきっかけは、両親の具合が悪くなったことで「将来は本当に一人で生きていかなければならないんだ。」「今のままで、60代以降に生活していけると思えない。」と痛感したことでした。その頃は病気で療養していた時期だったので、余計に不安になって人生で初めて先を思って泣いたことを覚えています。

貧困女子の生活リアル

TVや雑誌で取り上げられていた貧困女子の実情で記憶に残っていることを挙げてみます。

・40代の東京都在住の女性は毎月14万円で生活している。貯金は困難。
1日の食事は食パンのみで過ごすこともある。
・30代フリーターの女性は月収10万円。バイト3つを掛け持ちしている。
まかない付きのアルバイトで食費を削るようにしている。
・34歳、事務員女性。食事はすべて自炊。
料理を工夫して少ない食材にボリュームをもたせている。
・33歳女性の主食はほぼカップ麺。給料は15万円

他にも珍しいパターンの女性もいる。38歳女性で手取りはなんと40万円。借金返済に15万、母への仕送り5万、家賃10万、生活費は10万円と言う。しかし、この女性は収入は多いが、過去の借金のために貧困に陥っている状態のよう。

また、貧困女性でも前向きに頑張る強者たちは大勢いる。それが「貧困女子ブログ」を持っている人たちだ。自分の状態を認めた上で、日々生きていることを惜しげもなく記録している。本当に貧困であればパソコンやスマートフォンも持てないだろう、と言われるかもしれないが、通信機器は孤独にあえぐ女性たちが唯一外界に自分の想いを吐き出せる場所で、人とコミュニケーションを取る場所なのだ。 事実、彼女らは同じように低所得の女性たちに、共感や癒し、元気を与えている。

⇒貧困女子ブログ20選を紹介しているおすすめのサイト
https://minnkane.com/news/2443%22%20target=%22_blank%22%20rel=%22noopener

貧困女性の原因とは

たとえば、病気で働けなかったり、学校に行けなくて就職が難しい人など、身体的事情や子供時代の経済的事情からくる貧困は本人の問題というより社会の問題になる。しかし、教育もきちんと受けていて、身体的にも健康であるにもかかわらず貧困に陥ってしまう女性には、社会情勢とは別のある問題を心の一部に抱えていると言われる。

たとえば、もとはそれなりの収入があったのに、何かに依存したりストレス発散のためにお金を使いすぎて借金を持った人や、体は健康でうつ病でもないが仕事をすぐに辞めてしまう人、そして理由がわからないが貧困に陥ってる人などはこれに当てはまる。

借金などお金を収入より使いすぎて貧困になる人は、計算するより感情が制御できないのかもしれない。それはある意味本当の原因からの逃避行動のようなものだ。
あなたはこう思ったことはないだろうか?
「我慢なんてしたくない」「私はそういうの苦手」「私はダメな人間だ」「私にはできない」
貧困となる人には、自己否定感、プライドやエゴなどに心のどこかが囚われている可能性がある。そして、上記のような言葉を聞いた他者にあきれられ、見放されてしまうことの本当の原因に気付かず、孤独を増やしていく。

きちんと認識しなければいけない。
人々は、あなたに呆れたり、あなたを批判しているのではないことに。
彼らは、あなたの自己否定感や根拠のないプライド、自分を傷つけないために押し通すエゴに、呆れているのだ。これらのことに向き合うこととても辛い作業だ。なぜなら、その気持ちが今まであなたの役ににたってきたからだ。自分を守るために。

貧困から抜け出す道を探り当てるために

ある取材記者は、女性たちと接するうちにこう思ったという。お金で買えない愛情やキャリア、コミュニティなどを持っていないと何かに依存してしまうのだ、と。しかし、だからといって、この社会で仲間や恋人やコミュニティを作ることは、そう簡単なのだろうか。そういうことが苦手だから、静かにひっそりと暮らしているのだから。

でも、お金に余裕がないと、充実な生き方を見出せない人は多いと思う。そういう時は無理して答えを探すのではなく、その苦しんでいることには必ず意味があり、何を学ぶ時期なのかを考えてほしい。人生は、楽しいことや嬉しいことや幸せだけでできていない。そして、つまらないことや退屈なこと、面倒なことが多い。

ただ物事を受け取り、そしてただ、生きるしか道はないのだ。きっかけや原因は誰か他人が始まりだったかもしれない。彼氏や夫の原因かもしれない。それでも、自分の人生は自分で解決するしかない。

たとえば友人は「自信を持って!できるよ!」と言ってくれるかもしれない。
でも、両親は「そのままで将来どうするの・・」と言うだろう。
どんなに悪いことを言われても、前向きなことを言われても、すぐに変われないのだ。

私も今でも変わらないだろうが、何度でも泣いて、何度でもまた立ち上がり、あがき続ける。 そして、どうしても変われるときが来るとしたら、一度は絶望したときかもしれない。「もう、死ぬまで自分で生きるしかないんだ。」と。
そして、やっと心底、諦めにも似た決意で目の前のことをただこなしていく。そう、こなし続ける日々が、自分を前に進めてくれているのだと信じるしかないのだ。


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