2018/03/14
最終更新日:2018/10/12

友達が少ないことへの不安を解消する


ふとある時に、「そういえば、最近友達と会ってないな・・」と思うことはありませんか?
大人として生活していると、学生時代が遠い日の出来事のように、仕事と自分の生活だけの世界で生きていることが当たり前になっています。それが普通だ、って思っても、寂しいですよね。
では、友人が少なくなる原因、そこからまた友人を作っていく方法をシェアして、有意義な人生を送ることについて考えてみたいと思います。

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友達と青春の世界から、仕事と生活の世界へ移行する30代

30代の半ばを過ぎたころ、私自身も長く一人暮らしに慣れてしまって、友人と会わないことに疑問を感じなくなってしまっていたのですが、ふとしたときに「そういえば、会ったり電話したりする友人が1人しかいない」と気づきました。もちろん、数年に一回会う学生時代の仲間などもいますが、それは日常生活の友人とはまた違っています。一人いれば十分だと言えるかもしれませんが、お互いの生活状況は年々変化します。それを考えたときに「仲間のような、学生時代みたいな友人たちが欲しいな。」と、子供みたいにひっそりと思いました。

普段、一人暮らしをしている人はこう思ったことがありませんか?
「最近、笑ってないな・・・」
たとえばご飯を食べる時、TVを見る時、自分以外の人がいるというのは孤独を感じなくてすむ貴重なことなのだと、一人だからこそ感じるんですよね。そして、いつの間にかそれにさえも慣れていく・・・きっと考えてしまうのが不安だからでしょうね。

友達との絆を作る10代から青春と呼ばれる20代を経て、私たちはこの社会で働く一人の人間として、また結婚や出産など新しい家族を持つ第2ステージへと変化します。友人との在り方も、この時期に大きく変化するのだと私は感じます。

友人との付き合いが減り、新しい友人も作りづらい生活

歳を重ねるにつれ、生活スタイルは変わっていきます。学生時代はみんな同じ立場で同じように学校に通い、習い事や行動範囲もある程度い似通っていました。しかし大人になると、仕事・結婚・子育て・介護などの状況で共通することが少なくなります。そのために意識を向ける対象や物の見方、価値観が変化し、友人関係も疎遠になります。独身と既婚者では会話が合わない、などがそれですね。

また、仕事が忙しくなってくる年代ですので、自由な時間が確保しずらくなってしまいます。プライベートの時間を確保するのは、仕事をしながらでは大変なことです。たとえば恋人がいると、友人と会っていなくてもあまり気にならないかもしれません。大きな安心感を恋人で得ている場合、または子供もそうですが、目の前の重要な関係性があるために友人との付き合いを意識しなくなりますよね。 もちろん、家族や恋人は一番側にいてくれる貴重な人です。あたたかい人間関係を持っていることは幸福です。

しかし、その関係に問題が起きたときに、寄り添ってくれ話を聞いてくれる友人はとても心強いものです。独り身の人はさらに深刻でしょう。家族と住んでいない場合、生活は一人ですし、仕事関係では深い人間関係を作るのは、なかなか難しい。気づけば孤独に慣れてしまい、友達を作ることも忙しさの中で忘れていってしまうのです。

自分が一人だと感じる時

友人を作る必要性を感じることは、大人になると少ないかもしれません。なぜなら、それでも生きていけるからです。ただ、ある瞬間が訪れたときにその価値観は崩れます。孤独や不安を感じる時期ですね。 いくつか挙げてみたいと思います。

・休日に、誰からもメールや電話がない
・仕事で嫌なことがあったときに、気軽に愚痴や話を聞いてくれる人がいない
・外食をしたいと思うときに、誘える人がいない
・風邪を引いたときに様子を見に来てくれる人がいない
・両親が死ぬのかもしれないと意識したとき
・「このまま独り身かも・・・」と不安を抱いたとき

私は上記のほとんどに当てはまる状態をずっとすごしていました。ですが、両親の具合が悪くなったときに思ったのです。
「両親がいなくなったら、もう本当に一人で生きていかねばならない。」って。

だから、もし自分が一人だと思っている人がこれを読んでいるのなら。
あなただけではないですよ、私も、他の多くの人も、きっと同じ気持ちを持っています。

今から出会いを増やす方法って何だろう?

人と出会えるきっかけにはどういったものがあるでしょうか。

・ボランティアや短期バイトをする
・SNSオンラインコミュニティで共通する趣味や感覚の人と交流する
・社会人サークルや習い事
・各種セミナー
・異業種交流パーティーやイベント

実際に、これらのことを試してみた私の感想は・・・当初まったくうまく行きませんでした。笑。
感想としては以下のことが思い当たりました。

・会話が盛り上がらない、続かない
・連絡先を交換しても、すぐにめ疎遠になってしまう
・誘いがあっても、あまり乗り気にならない
・有料の集まりに参加するお金がない

当初は「私は本当に友達を作りたいと思っているの?」と自分のやる気を疑いました。

友達を作るために、基本の「人間関係を作る」ことを見直してみる

ある時、気づいたことがありました。私にとって友達が欲しい理由や、恋人が欲しい理由は「一人じゃないと思えるから」「寂しいから」などの自分主観の理由でした。また逆の発想で「相手に何かをしてあげる」「提供できる何かがあるか」ということも考えてみました。でも、実際に行動に移してみると「相手のために」と思ってもうまくできないんですよね。その度に「自分にはできない」と落ち込んだりしました。

そして、ある時両親とささいなことでケンカをしてしまったのです。その内容は「誰かとこれから先一緒にいたいなら、誰かに合わせることができなければならない。」というものでした。私は激昂しながら、こう思いました。
「仕事じゃあるまいし、生活のことでなぜ子供のように規則やルールを提示されなければならないの?」
私はまったく理解していませんでしたが、生活の話をしていたようで、両親は人間関係の本質を説いていたのでした。

親しい友人にもこう言われました。
「生活スタイルとかは一緒に住めば自然に合わせるようになるさ。そうじゃなくて、人間関係の基本が君にはできていないんじゃないの?
私の第一声はこうです。
「・・・・・・・・はぁ????」
人間関係なんて社会で嫌というほど訓練させられてきてるじゃないか!って話です。

今ならわかることですが、社会でやるべきことは生活でもやらなければならないということです。
・何かを言われたらきちんと答える。
・頼まれごとをしたら一定の時間に済ませる。
・自分でもできる仕事を受け持つ。

そう、過去は子供だったからやらなくてよかったことも、一人前の大人になったら親との関係でも「社会との関係」になるのだと、たとえば恋人と、新しい家族と、そうやって居場所を作っていかなければならないんだと、本当の意味で気づいたのです。
これが、友人を作る上での考え方の転機にもなりました。

友達の作り方の基本の心構えと考え方

友人にアドバイスされたこと、自分で実践したことを要約してあげてみます。本当に基本的なことばかりです。

・メールが来たら、翌日までに返信する
・予定に誘われたら、行くか行かないかをきちんと返事をする
・誘われたことは、嫌でなければ行く(相手の望みを叶えることにもつながる)
・頼まれたら、できることは引き受ける
・一緒に過ごすときは相手のやり方を尊重する(聞いて確認した上で、合わせる
・NOははっきりと伝える。(できないことは引き受けない。守れない約束ならしない。)

ここにあげたことは、基本的なことなのに過去の私はできていなかったですね。いつも私の理由は「忙しくて・・・」でした。友人の間では「〇〇はいつも忙しいからなぁ~」が代名詞となっていました。そう思われていることで誘われる頻度は激減しました。実際に、夜も休みもなく仕事ばかりしていた時期がありましたが、その時期に付き合いのある知人のほとんどと疎遠になりました。今思えばもったいないことだと思います。

私が学んだ人付き合いの王道は「相手には必ず丁寧にレスポンスする」ということです。「人間関係を創っている」という考え方・姿勢で臨む必要を感じました。それともう一つ「今持っている人間関係を大事にすること」。今いる人と死ぬまで一緒にいるかはわかりませんが、今の関係を大事にすることで付き合いは長く続くでしょうし、その相手から違う誰かを紹介してくれることもあるかもしれません。

日常でできる人間関係を創るレッスン

・人に道を聞かれたら丁寧に答える
⇒近場で時間があるなら、案内してあげるとよいでしょう
・電話があった人には丁寧に接する
⇒業者や営業電話でも、きっぱり断りつつ丁寧にする
・連絡が取れる友人には、時々メールを送ってみる
⇒誰しも孤独な時期があり、誰かから連絡があると嬉しいものです
・誕生日を知ってる人には個人的にメールを入れる
⇒SNS上で書き込むのではなく、個人メッセージが良いでしょう
・誰かに何かしてもらったら、次のときに小さいお礼をする
⇒手土産を持っていったり、小さいプレゼントを渡すなど

また、出会いにつながる行動も意識するようにしましょう。

・誰かにお店を紹介されたら行ってみる
⇒「行ったよ!」っと紹介してくれた人に伝えることが関係性を高めることになります
・何かの集まりに誘われたら、できる限り行ってみる
⇒金銭面、精神的苦痛を伴わない場合のみ、行動してみます
・SNSでの交流も一つの出会いと認識して、いいね!やシェアをする
⇒行動を起こすことで、相手にはアクションしてくれていることが伝わります
・自分がやっている趣味、仕事、副業などは気軽に公表する
⇒同じことをしている仲間とのつながりを目指す

小さなことから、できそうなことから、ぜひ取り入れてみてください。こうした行動は心に余裕がないとできません。
つまり逆に考えれば、そういう行動をすることが自分に余裕を生み出すことになるのです。

無理をせず、できるとこから出会いを意識していきましょう

精神的に落ち込んでいたり、ショックな出来事が起きたばかりだったり、人付き合いが苦手だったり、人にはいろんな事情や時期があります。でも、闇の時期を抜けるときには「本当の実感」を得る瞬間があります。それは「孤独の実感」「現実を見ていなかったという実感」「本当の自立への実感」「過去ばかり見ていたという実感」など色々です。

実感というのは頭で知識として理解することとは違います。私の言葉で言うと、それは「頭の芯が冴えわたり、雷が落ちたかのようにストンと腑に落ちた」というような感覚です。そして、世界を見る目がまったく変わってしまったことに気付くのです。

人は人生の中で挫折や失望を繰り返し、安定や楽しみや喜びを味わうことも繰り返し、そうずっと繰り返し経験するものなのだと思います。「友達」というのは、その巡る季節を同じ旅する仲間のようなものです。友達はやっぱりいてほしい。そしてその貴重さを自覚して大切にしたいものです。

ここで、出会いについてすごくポジティブで参考になる映画を紹介しておきます。私は大好きな映画です!
イエスマン ”YESは人生のパスワード”
主演:ジム・キャリー、ゾーイ・デシャネル
監督:ベイトン・リード


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