2001年に発売された『ファイナルファンタジーX(FF10)』のムービー集を全編通しで見て、今でも変わらず感動してしまう物語と制作の素晴らしさに、記事を残しておきたくなった。
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『ファイナルファンタジー』との思い出
見返してみて思ったのは、17年も前の作品とは思えない素晴らしさ。
FFとの出会いは私が小学生の頃、兄がプレイしたのを横で見ていたのが始まりだった。
その頃はおそらくFF4かFF5の時代。平行してドラゴンクエストもRPGゲームの王道で、ゲーム機はいまや懐かしい「ファミコン」だった。
「ファミコン」って今の若者は絶対わからないだろうな。
そして、ものすごくハマったのが『ファイナルファンタジーVII』。
あまりにも有名な主人公「クラウド」の物語だ。
そしてドラゴンクエストで言えば『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』。
こちらも同じ年代の人なら絶対にわかる有名な作品だ。
フローラとビアンカのどちらを花嫁にするか迷ったのは忘れない。私は断然ビアンカ派だった。
今となってみれば『ファイナルファンタジー』シリーズは出荷・ダウンロード販売数1億3500万本以上ということでも、最多の作品数でギネス世界記録に認定されていることでも、世界的有名なRPGゲームとなった。
大人になって仕事や生活のことでゲームをすることから離れてしまったが、youtubeでFFシリーズのムービーを見つけてから、懐かしさと変わらぬ感動に心震えてしまった。
ゲームをプレイする時間はないけど、その世界観やストーリーを味わえるyoutubeと、投稿者に感謝したいと思う。
※ここかれはネタバレを含みます。
「他の誰でもない。これは、お前の物語だ。」
この最後まで続くキーワード、FFの主題「最後の物語」にかけてるのかな、と勝手に想像してしまう。全編の中でちょくちょく出てくるこの言葉が、最後には感慨深いものになるのだ。
Final Fantasy X – Complete Soundtrack
「・・・ついていくのが嫌だって言ったら?」
「お前の物語は終わらない」
「たくさんの物語が終わった。・・・が、お前の物語は続くようだ」
「これは俺たち・・・俺の物語なんだから。」
「何かを変えたいと願ってはいたが・・・結局は何もできなかった。それが、俺の物語だ。」
「俺の物語・・・くだらない物語だったら、ここで終わらせてやる!」
この言葉を使うのは、主人公ティーダと、アーロン、ユウナの3人なんだけど、世界としてはユウナの世界で物語が進行していくんだけど、私の感想では男たち(ティーダとアーロン)の物語=最後の物語だったような気がするな。
世界を救う物語といってもファイナルファンタジーは人の物語、それを感じさせるストーリーがFFの本当の素晴らしさではないかと思う。
「今こそ決断の時だ!自分の心で感じたままに物語を動かす時だ!」
アーロンのこのセリフ、今度こそ変えてやるって願いが感じられて、震えました。
主人公のセリフだろ、ってくらいの存在感。
FF10は、全編を通して主人公ティーダのナレーションで物語を語っていく演出がなされているのだけれど、それを引き立たせる音楽たちが素晴らしすぎる。
何度聞いても飽きない『ザナルカンドにて』『いつか終わる夢』に加えて、私が一番好きなのは『OTHER WORLD』です。
1回目じゃ気づかないんだけど、ザナルカンド・エイブスのブリッツボール試合時と、ラストでジェクトと対決するときにこれが流れる。同じ曲だって2回目見たとき気づいて・・・。
音楽自体ももちろんしびれるくらいカッコいいんだけど、ジェクトとの別れを思うと、なんともいえない感傷がありました。
FFX Otherworld
「これが・・・俺の物語だ!」
召喚士たちは、たとえ少しの間でも人々の安らぎのために命をかけて戦う。
人間が罪を全部つぐなえば、いつかはきっとなんとかなる、罪が消えればシンも消えるというエボンの教えを信じて。
たとえつかの間の希望でも、それは人々のなぐさめとなり、悲しい定めも受け入れるための力となる。
終盤ですべての真実が明らかにされていく中、深く考えさせられた。
希望はたしかに前へ進む原動力になる。
でも希望があれば結果は気にしないのは違うんじゃないか、って。
私たちは努力する、結果は気にしないで頑張ることは大事だけど、ダメになってもいいって思うのは違うのかもしれない。
「・・・信じていたから、みずから死んでいけたのですよ。」
究極召喚とエボンの教えはスピラを照らす希望の光、希望のために捧げる犠牲。
でも、それは希望という名のまやかしでしかない。
悲しみを忘れるためではなく悲しみを消すために戦うんだ、ってユウナが決意するシーンは本当に深い。消せない悲しみなんてない、ってことを伝えるために。変えられない運命なんかない、ってことを証明するために。
私たちは希望を持つだけじゃなく、最善の結果を期待するべきなのだ。
「一緒に続けよう、俺たちの物語をさ。」
ティーダのこの言葉は、終わりを知ってる上でも前向きな姿勢を本当に感じました。
マジで本当にエンディングは感動しすぎて、涙が止まらない・・・。
ジェクトとの最後のハイタッチ(?)は、もう涙腺が崩壊しすぎて、もう・・・
「勝手だけどさ・・・これが俺の物語だ。」
そう、ジェクトとティーダの最後に手を打ち合ったとき、二人の父と子の物語も完結したんだね。
って、これ書いていても泣けてくる。本当に素晴らしい脚本です。
ゲームをやらない人たちも、ぜひ時間があるときに映画を見る気分で観てほしい感動の名作です。
動画はyoutubeにいろんな方がUPされているので見つけてみてください。
私が全編見たのはこちらです↓
【FFX HD】ムービー&イベントシーン集 part.1 【ザナルカンド】
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