2018/04/12
最終更新日:2018/04/20

小松美羽さん「自分の道を貫き生きる」姿勢から学ぶ強さとは

小松美羽さん「狛犬」との出会い
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小松美羽さんをご存じだろうか。

情熱大陸が放送されて知った人は多いと思うが、テレビを持たない私は、ネット記事で彼女の絵を見て衝撃を受けた。
「また、新しい世界を創る人が現れた」と。

小松美羽さんの生き方から、私たちが学ぶべき、この世界で生きていくための芯の強さとは。

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生きる強さとは、自分を信じる力のこと

小松美羽さんの名前が知られるようになった初期の作品で「四十九日」という作品がある。

大学生の時に制作されたこの作品は、彼女の世界観を表している独創的なものであった。

ただ、それは人々をまず驚かす生々しくグロテスクな画風と、白黒の世界。
可憐で端正な容姿からは想像もつかない世界観に注目が集まり、「美しすぎる銅版画家」としてメディアに取り上げられた。

しかし、彼女は「絵を評価されているわけじゃない」とジレンマを覚えた。

「四十九日」以降ヒット作に恵まれず、スランプの時期であった彼女は、画家としての方向性を模索していた頃、出雲に呼ばれるように出雲大社に参拝する。

そして、翌年出雲大社に絵を奉納することがきまった。

同じ頃、「四十九日」の原板を切断したという。
それは彼女の転機だった。

白黒ではなく絵の具の色を使うことで、彼女の絵に新しい力が加わった。
「闇の中にも色があると気付いた。色がたくさん集まると、闇になるんだ。」

出雲大社に奉納された絵「新・風土記」

画家としての人生が大きく動き出したのは、出雲の地で書き上げたこの作品からだという。

迷いながらも、突き進んだこの時期の真剣さ。
それは、目の前のこと、自分と絵と向き合う強さ。

そして、彼女には有名になった現在でも失っていない強い気持ちがあった。

大英博物館に有田焼とのコラボの狛犬が収蔵されたときでも、あったジレンマだ。
「絵で評価されたい。」
テクニックではなく魂に訴えかけるものを創り続けられるのは、彼女のこの強い心だと思う。

自分にインスピレーションを与えてくれる瞬間を見逃さないこと

小松さんは「狛犬」を作品のモチーフにしているが、それとの出会いは幼いころだった。

子供の小松さんが道に迷うと、いつも犬が現れ、家までの道を案内してくれたそうだ。

不思議なことだが、小松さんは小学生の時に地元の長野の神社の狛犬を見て、
「あ、道に迷ったときに案内してくれていたのは、この子たちだったのか」
と思ったという。

そのインスピレーションを彼女は忘れたことがなく、大人になって「狛犬」について調べたときに、狛犬が「平和の象徴」であると知り「これを世界に伝えることが私の使命だ」と感じた。

そして、彼女が書いた「狛犬」をモチーフとした作品が、世界で注目される彼女のアーティストとしてのスタートとなった。

神や物の怪を描き続ける彼女は、小さい頃から身の回りに動物がたくさんいたという。

ある動物の死の瞬間を見たときに「動物の体が軽くなって、魂が抜けていく瞬間が見えたんですね」と彼女は語った。

彼女は自分にインスピレーションを与えてくれるものを、見逃さず取り込んでいる。
それが、彼女の世界観を創っているのだ。

あなたに創造力を与えてくれるものとは何だろうか

私たちは、それぞれの人生を送っているけれど、その中で一体何人が「私は自分の使命を果たす道を生きている」「これが私の道だ」と本当に思って歩いているだろうか。

多くの人がささやかな夢を見ながら、日々を生活をやり過ごしているのが現状ではないだろうか。

小松さんのように、多くの若手アーティストが世界で活躍している。

その人たちと私たちの違いは、きっと「自分を貫く強さ」「周りや世界に流されない意思」のようなものだと思う。

何かを貫くには、人から理解されなくても、認められなくても、ただやり続けなければならない。

誰にも共感も理解も支持も得られずに、何かをやり続けるのは簡単じゃない。

「これだ」と思えることを続けていく意思と、そしてもう一つ必要なのは「たぐいまれな個性」

それはインスピレーションを大事にし、きっかけを見逃さず、自己を定義する何かを「表現できること」

私も探している「何か」。そして、あなたの創造性とはなんだろう?

小松美羽さんプロフィールと活動

彼女は長野県に3人兄弟の長女として生まれた。

小さい頃から絵を描くのが好きで、画家を夢見ていたという。
「自分がかつて動物だったり、とかそんなことを考えて動物の絵をたくさん描いてましたね」

家にいる動物たちが死んだりする様子を見ているうちに、自然にわきあがってきた感情は「生と死」の感覚だった。

それをモチーフに高校で動物の骨の絵を描いたが、周囲からは理解されなかった。
周りの人に嫌がられる絵を、ある日一度だけ捨てた際に、後から後悔していたら、妹がそれをゴミ箱から拾って、机に飾っていたというエピソードがあった。

今も同居している妹は、彼女の一番の理解者なのだろう。

その後、大学で独創的な絵を発端に、メディアで取り上げられるようなる。
しかし、その後は一時、くすぶっていた時期があったと語る。

5年後の2009年~2014年の出雲大社への絵の奉納までには、ミュージックアルバムのジャケットや挿絵を担当したり、専門誌の表紙絵、企業とのコラボ画集や絵本なども請け負う。アートフェアや展示会、自身の個展などで実績を積み、海外と日本の合同展などにも出品し、活躍の場を増やしていった。

2013年、京都の老舗着物メーカーとオリジナル浴衣、振袖を制作。
小松美羽さんコラボ着物通販 キモノラボ

2014年 出雲大社に絵画「新 風土記」を奉納

出雲の絵を見た世界的庭園デザイナーの石原和幸さんから、コラボレーションの申し出を受け、2015年英国チェルシーフラワーショーの出品作品「江戸の庭」とコラボした有田焼の「狛犬」を制作。石原氏の日本庭園は見事、ゴールドメダル賞を受賞。

チェルシーフラワーショーの狛犬を見た大英博物館のスタッフの推薦で、狛犬が博物館に展示されることになる。

2017年 世界最大美術品オークション「クリスティーズ」に出品
およそ300万円で落札された。

2018年12月 ニューヨーク Waterfall Galleryで開催される展覧会に出品予定

⇒小松美羽さん公式サイト

小松美羽さんfacebookページ

私たちにも、まだ道は無数にある

自分の本当に行きたい道を、真剣に歩み続けるなら、きっと道は開かれると、彼女の経歴は思わせてくれる。

小松美羽さんが初めて仕事を得たのは、とあるバーに飾ってあった小松さんの絵を、たまたまそこに来ていた業界の人の目に留まったのがきっかけだったそう

私たちも、ただ生きるだけではなく、何か自分がこれだと思えること、情熱を持てる何かを突き詰めてみよう。

そうして、続けた何かが未来の方向性を変えることになるかもしれない。

そんな期待を持たせてくれる、世界で活躍する小松さんを含め多数のアーティストやアスリートたち、様々なことに挑戦し続ける人々に、刺激をもらいつつ、私も今日も書き続ける。

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