2018/01/10
最終更新日:2018/04/13

会社で副業が解禁されない理由について


今回はBLOGOSに掲載されていた記事「経団連は副業解禁に反対している」という記事を読んで、思ったことを書いてみます。

⇒【なぜ経団連は副業解禁に反対してるの?と、思ったときに読む記事】
http://blogos.com/article/270590/

筆者は30代後半で青春時代をポケベルで過ごした世代ですので、社会構造の中では旧世代と新世代の中間に位置していると認識しています。副業に関していえば、基本的には1つの会社に属することが普通だという時代に成人したので、現在の企業の経営者層(60代前後)が副業に関して安易に容認できないことは理解ができます。

ですが、今はネットビジネスやITビジネスが盛んなご時世なのも肌で感じており、副業まではいかずともお小遣い稼ぎであらゆることを試してみるのは、おおいに賛成と思っています。というか、しないと損しているとさえ言えます。

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経団連会長「副業推奨できない」に批判殺到

おそらく批判をしているのは若い世代であったり、ネットビジネスやITビジネス関連の人々、またはリベラルな考えを持った年配層が少し、といった具合かと思います。賃金が低い人々は生活するのも必死であり、少しでも収入を上げたいという気持ちから副業をしたいでしょうし、また客観的な目線から言っても、どの業界も人手不足状態の今、働ける人材は多いほうがいいと思います。時間をやりくりできるなら、能力を発揮して社会に貢献するのは良いことではないか、と私自身思えます。

なぜ経団連は副業を容認できかねるか

『ボーナス払ってんだから、うちの仕事に専念してくれ』
簡単に言えば、私はこういうことだと思っています。
他にもいろいろ会社に雇用されるメリットあるでしょ!というところについては以下で考察していきます。

仕事に就いた当初は初期設定の給与ですが、評価や実績により昇給が見込めます。しかし、実際今の世の中、そんなに給料や時給、上がるでしょうか? 実体験から言うと技能系以外の職種は、ほとんど上がらないのではないでしょうか。上がればラッキーくらいの話だと思っていいです。また、有給付与についても、有給がどんなにあっても使う人はほとんどいません。というか、使いづらい雰囲気が日本社会では今でもまだ当たり前の気がします。

次に社会保険。これは・・・各人の人生設計によっては損得の判断が難しいです。
家族がいる人、長く同じ会社で働き続けたい人、冒険やリスクは避けて、安定した状態が続くことを望む人にとっては確実に必要であり、有益な制度です。使えるなら加入しているほうがいいのは間違いありません。

そして、「ボーナス」
これです。正直に言って筆者は企業に一度しか勤めなかったので、ボーナスがあると聞くと「すげぇ!」と思ってしまう社会構造から外れた感覚を持っています。ほとんどもらったことがない人間からすれば、ボーナス出してくれるなら「副業はダメよ」って言われても、致し方ないと思えちゃうくらいです。
だって、給料以外にタダでお金くれるんですよ!
・・・素晴らしい制度だと思います。

さて、その他にも大きな企業はいろいろな制度を設けて、福利厚生を充実させている素晴らしい企業がたくさんあるので、そういった会社に所属する人にとってはメリットは多数だと思います。つまり、会社はできるだけ長く働いてくれる人を確保するために福利厚生を充実させる努力をしているわけで、その代わりに会社の事業に力を注いでくれることを望むのは当然だと言えますよね。

正規雇用で働く価値

これは筆者個人の考えとしてですが、社会人になったときに正規雇用で働く時期はあったほうがいいと思っています。大学にも同じ考えを持っていますが、一つのことに集中して力と精神力を注ぐ時期は絶対にあったほうがいい。それは社会経験の基礎を学ぶ大事な時期であり、人生に取り組む上で必要な精神力を育てることができます。

2足のわらじは意識や目標が2つの方向へ別れます。もちろん、その都度頭を切り替えて臨めば2つのスキル取得や経験を得れますが、人間はそこまで器用ではない。基本的な「働く」という一定スキルが努力なく発揮できるようになる経験を積む、それは1つの仕事を一定期間やり続けて得れる財産です。

では、副業をするメリットとは

どういう人にとって副業が有効か。
まず、経済的にお金が必要で1つの収入では賄えない人。つぎに、将来目指す仕事のビジョンのために会社では得れないスキルや知識を必要とする人。そして、働くことよりも夢のために時間を注ぎたい人。そして、新しい考え方として「1つの場所にお金を得る手段を頼ってしまうよりも精神的に安心できる」ことが挙げられます。

今の世の中、終身雇用がどこまで続くのか、もはやわからない時代です。たとえ同じ会社で働き続けれたからといって、ずっと満足の行く仕事や給料を得れるかはなんとも言えません。もし、違う手段でお金が得れるなら経済的ストレスは緩和されるでしょう。

あるサイトの記事で、デヴィット・J・マホニ―『百歳まで生きる戦略』の言葉が目に留まりました。今の世の中は百歳まで生きることが可能な時代です。今後はさらにそうなっていくでしょう。その時代に生まれた現代の若者に向けての言葉です。
「初めから多様な人生を歩む。本業とできるだけ異なる副業を1~2つ持つこと」
他にもたくさんの名言があるのですが、この言葉は新しい時代の働き方に確信を与えてくれる言葉だと思いました。
(※このサイトを見つけ出そうとしましたが、見つかりませんでした。書籍で検索しても見つからず・・・ 幻の本?となりました・・・残念。私の手帳に大事に記録された言葉の一つとなりました。元のニュースサイトのURLをご存じの方がいっらしゃいましたら、教えていただけると助かります。)

働き方を選ぶこと、学ぶこと

総論として、正規雇用で働くことも副業を持つことも自らで選択する時代だと思います。何が良いか正しいかは人それぞれですが、選び方はわかります。「心が動く方へ行く」
誰もあなたを非難することはできません。非難されても傷づくことはありません。責任を取るのは人生を歩む私たち自身。誰も代わってはくれないのですから、誰かのために決断せず、思った道を進むべきです。

たった一つだけ、基本として同じ仕事を3年以上経験する、ということはお勧めします。5年がベストですが、最低限3年、それで社会の基礎は身に付きます。小さくても経験を積み重ねること、学ぶものは知識だけでなく「体験」です。
今日の体験が明日の選択のきっかけになります。

社会で生きる旅は、おそらくそこからが新のスタートとなるのです。


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