2018/01/07
最終更新日:2020/06/08

仕事を変えるタイミングにベストな時期っていつ?


こんにちは、南カレンです。

さて、仕事を変えるのって人生の大きな出来事であり、プライベートのこともいろいろと考える大事な選択ですよね。
それに辞める時期をいつにすべきかは、誰もが共通で悩むこと。

「今は時期的に辞めづらいよなぁ。」
「まだ、入社してそんなにたってないから、言い出しづらい・・・。」
「人間関係で辞めたいなんて、私はダメな人間かもしれない・・・。」
「本当に新しい道を探すのは正解なんだろうか。」

そんなふうに思ったことが私にも何度もありました。

今回は、転職を繰り返してその都度考えてきた結果、仕事を変えるってどういうことだろう、と自分なりに出来上がった考えをみなさんにシェアしたいと思います。

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人が仕事を変えるのはどういうとき?

一般的に仕事を変えることを考え出すのは、その会社を辞める時期から遡ってどのくらい前でしょうか?
私が今まで周りにヒアリングした結果、最も多かった答えは下記のものでした。

「最初に考えだしたのは、1年以上前です。」

実際に話を聞いてみると、将来のスケジュールを考えた上で転職の時期をあらかじめ決めている人と、働きだしてから嫌なことや不満なことがあり「辞めたい」という気持ちが膨れ上がって、転職を考え出す人がいました。

理由によって早急感は全然違いますよね。
精神的疲労も。

私の周りで今まで話を聞いてきた中では、やりたいことが決まっている人ほど時期をちゃんと考えています。
または、事情があって仕事を変える必要性がある人(親の介護や、伴侶の転勤、妊娠出産など)も同様です。

こういう人は、将来への展望なり目標なりがすでに決まっていて、それに向かって突き進むことを第一優先に時期を考えています。
もちろん会社への気遣いもありますが、私が見た人たちは自分の事情や時期をきっぱりと優先していた印象があります。

こちらの説得にもやんわりと、でもはっきりとお断りを入れてきます。
ある意味、あっぱれな姿勢だと思います。
もう、上司としては諦めるしかない空気です。

そういう人たちは1年前からなんとなく考え出して、半年前には心を決めています。そして、3か月前~ぎりぎりで1ヶ月半前くらいに上司に申告しています。

さて、では悩みがあって仕事を変えたいという人はどうか。

こういう人はけっこう長い間悩んでいることが多いです。
もちろん、上記で示したように1年くらい前に考え出しているのは同じなのですが、悩みがある人はできるだけ早く仕事を変えたいと本心では思っています。

しかし、次の目標や差し迫った事情があるのではなく「今が嫌だ」という感情が理由なので、決断がしにくいのでしょう。

こういう人ほど会社や同僚のことを気にします。
また、自分のことを「ダメな人間だ」とか「根性がない」と気にする人も多い。
「仕事が合わない」という理由の人もいるでしょう。

こういう人たちが長い間悩んでしまうのは、正直に言って時間の無駄です。
なぜなら、人生の時間は人が思うよりもっと貴重だからです。

悩みがあるということは「何か問題がある」ということがはっきりしています。

まず、「仕事を変える」という視点から「問題は何か?」「それは解決できるのか?」という視点で考えてみることです。

解決できる方法を考えてみて試してみることで、本当に仕事を変えるべきかの判断材料にもなります。それに、仕事を変えなくても問題が解決されるなら「辞めたい」という気持ちもなくなるかもしれません。

しかし、どうにも解決できそうにないのなら、仕事を変えて未来に進みましょう。

「仕事を変えてばかりいるのはダメだ」とか「悩みで仕事を辞めるなんて、仕事に対する責任感がない」などという言葉がありますが、それは誤りでもあり、ある種正論でもあります。

誤りというのは「社会の常識にとらわれることは、自分の人生を豊かにすることではない」という意味です。

正論というのは「仕事を変える、辞めるときに、悩みだけを持っていてはいけない」ということです。

これはどういうことかというと、悩みで辞めるとそれは次に連鎖して引き継がれます。また同じ状況になりかねないのです。

私は何も考えず「自分はダメだ」とか「職場についていけない」とかマイナス思考だけで深く考えもせず転職を繰り返した若い時期がありましたが、今となってわかることは「正しい理由を設定しなおさ(探さ)なければいけない」んです。

辞めたいと思った理由は何だったのか考えて、次はそうならないように自分に何ができるのか考える。職場が合わないと思ったのなら、どういう職場なら合うと思えるのか真剣に考える。

そして、考えた結果に出た次の目標や新しい仕事は「次の道」であり、「同じ道」ではないのです。

そうなると、上に述べたような「将来の展望がある人」「目標があって転職する」人と同じ状態になります。

あとは、辞める段取りを考えるだけです。

人が仕事を変える時とは、「次の道に進むとき」が正解なのです。

どんな状況やどんな理由でも、あなたが間違っているのではありません。状況や感情が問題であって、それを今の場所で解決できないのなら仕事を変えていいのです。環境を変えるために転職するのではなく、自分を変えるために転職するのです。

この考えさえ身に付けば、転職も今後の行く先も、きっと自分の人生のプラスになることでしょう。

仕事の辞め方を気にするな!人はすぐに忘れる

私は今まで、たぶん人よりももっと仕事の辞め方を気にしてきました。

「私が辞めたら、きっと大変になるだろうな」 (今思えば傲慢)
「いきなり辞めると言ったら、迷惑だろうな」
「上司は渋い顔をするだろうな」

上記のように、人に対しての感情が特に強かったようです。さらに・・・

「今辞めて、次も決まってないのにどうしたらいいのか」
「決まってから辞めるなんて時期を合わせるのが大変で、私には精神的に重すぎる」
(これは、私の精神面の弱さ、精神障害が影響しているのだと思います)
「もう、出勤できそうにないけど、いきなり辞めるなんて・・・」
(これはパニック障害を発症したあと、ずっと思っていたことです。後期には仕事に行くのさえ難しかった頃です)

というように、自分に対しての不安、将来に対しての不安から辞める方法をあれこれ悩んでいました。

しかし。

しかし。止めてみたら、数日は後ろめたさが残るものの、それ以降は忘れちゃうんですね。気にならなくなるというか、目の前のことを考えざるを得なくなる。

そして、私が上司であったときに思ったことがあります。

部下の子が不本意な形で辞めたとき、辞める前や辞めたときは色々思ったものの(とくに思い入れのある子は辛かった)、辞めてしまうと次の日からもう頭は切り替わり、抜けた穴をうまく埋めるために目の前のことに集中して忘れていました。

そう、つまり人はすぐに忘れるんです。

これがプライベートだったら、また違うと思います。
リアルに自分の人生に関わる人間関係だからですね。

でも、職場の人間関係は、職場だけのものです。

そのあと会うこともほぼありません。(一部、将来もずっと続く関係を築けた人ももちろんいますが)

だから、気にしないでいいのです。
周りのことは気にする必要はありません。

たとえ「あの辞め方はないよね」と言われたって、「いきなり辞めたよね」と噂されたとしても、それはもう違う世界の話なのです。
自分と関係のなくなった世界の話なのです。

私たちには、自分の人生への責任のほうが強くあるのです。

仕事への責任は、その仕事をしているときだけに発生します。
(論理的に、プライベートでも仕事の個人情報は守るとかは当然なので除きます)

仕事の辞め方なんて、気にしなくていいのです。
辞めたら一緒です。

もういない人のことを、人はずっと引きずったりはしないものですから・・・。

「どこに行っても一緒だよ」は大間違い

昔、若いころに部長に言われた一言です。
誰でも一度は聞いたことのあるセリフではないでしょうか。

しかし、はっきり断言できます。

そんなことはありません。
どこかに行けば、何かは変わります。

変わらないとすれば、それは自分が変わっていないから「目的や意思もないまま、仕事を変えるだけ」という前述の話に戻ります。

おそらく当時の部長もそういう意味で言ったのかもしれませんね。

ただ、私は思うんですよね。
たとえ、目的や意思が定まらないまま転職を繰り返しても、同じことが起きても、それが続けば人はいつか気づく。

気付いたときが変えるときなんだと思います。

だから、「どこに行っても一緒」なんて私は思いません。

環境が変わって、同僚も変わる、上司も変われば、会社の方針も変わる。
それのすべてが同じなんてありえない。

もし、同じだと思うなら、ただ本人が見えてないだけじゃないかと思います。
そういうものだ、っていう固定観念が染みついてしまって、他の捉え方ができなくなっている状態でしょう。

周りは変わっていて、世界も変わっているのに、それにただ気づいていないだけなんですね。

自分がそうなっているかどうか、たまに考えてみることをオススメします。

なにも縛りがないナチュラルな目線で、自分の状況を眺めてみると変わっていることに気付けます。

これは、いろいろな物事を考えるときに非常に役に立つ方法です。
試してみてください。

世界は常に変化していて、自分もどんどん変化していることに気付けることでしょう。

仕事を変えるときの考えが、その後の方向性に影響する

仕事を変える時の感情の違いは、転職をしたあとの行動にも表れます。

過去、挫折して傷ついて去っていった後輩がいました。その背中には自分への失望が見えました。

どんなに「あなたは頑張っていたわよ。もっと自信を持って」と言っても、彼女の心には届きませんでした。

そういう辞め方をした人たちはみんな、最後の日には悪いことをしたというような、申し訳なさそうな悲しい寂しい表情をしていました。そういう顔を見ながら、私はいつも思っていました。
自分を責めないでね、と。

または、不満を持ちながら、それを心に抱えたまま去っていく人々がいました。

心の中では「やっと辞めれる」という安堵感を持ちながら、体面上で申し訳なさそうにしている子たち。でも、その顔はやはり晴れ晴れとはしていませんでした。心のどこかで失望している気持ちが見えました。

そんな彼女たちにも、私はいつも少し寂しい気持ちでサヨナラを告げてきました。

なぜなら、どちらにしても彼女たちにとって、次の就職先もまた戦いの場所であるからです。

ダメだった過去の自分を塗り替えようと、自信を取り戻そうと、自分を変えに行くのです。もっとうまくできる場所を、居心地がいい場所を探すために。
「今度こそは」と。

さて、「辞めよう」と選択を決意して去った彼女たちはどうでしょうか。
辞めるときにも笑顔で「ありがとうございました。お元気で!」と去っていきます。思い残すことはないさっぱりとした顔で。

その人たちの心はもう未来に向いています。次の職場は彼女たちにとって、新しい冒険の場所であり、未知なる景色に心はきっとワクワクしていることでしょう。

さて、辞める時の感情で、次の行動へのモチベーションや行動力、スピードは違ってきます。
できるだけスムーズに気持ちよく次へ進むために、マイナスな感情を次の目標に転換する必要があります。

それは「将来、こういう仕事につきたい」という立派な理由でなくてもいいのです。

「次はもっと人間関係をうまく築けるように、話し方を変えてみよう」だとか、「仕事が嫌になって辞めることにしたから、同じことにならないように、こういう風に次はやってみよう」とか、少し何かを変える決意だけでも十分なのです。

それは、あなたが確かに何かを学んだということだから。

その積み重ねで人生はその人らしいものに作り上げられて行くのです。

仕事を変えるベストな時期とはいつか?

私が言うことは個人的な見解でしかありませんが、経験から思うことを書いておきます。

仕事を「本当に辞めたい」と思っている人へ。

できるだけ早く、思い切ってすぐに辞めてください。無茶な話です、経済的に不安でしょう・・・それでも、勇気を持ってください。

なぜなら、精神を壊してうつ病になったり、仕事へのコンプレックスが深くなり、その後苦労した人を多く見てきましたし、私もその一人だったからです。

傷つき、疲れ果てる経験を積み重ねないでほしいと、心から思います。なぜなら、健康な心と体があれば、働いていけるからです。

しかし、事情がありすぐに辞めれないのなら「辛かったけど、ここまでやり切れた。」と思える期日を設定してください。
一つの達成感が未来の自分を強くしてくれます。

先延ばしにしてると思うのではなく、決めた期間を耐え抜くという意思を持つことです。それも一つの目標であり、前向きな視点です。

働き続ける限り向き合うべき問題はいつも出てくるものです。だから、次につながる力を一つ身に着けるべく、今ここで戦い切ってから次に行ってください。

仕事を「辞めよう」と思っている人へ。

手を抜かないでください。仕事ではなく、心の、ですね。

ここで学べる持てるだけのものをできるだけ持っていってください。
そして、なるべく早く次へ進んでください。

辞める時期を先伸ばしにしてきた人々を、随分たくさん見てきました。それは職場や同僚への配慮からでした。優しい、素晴らしい人たちです。

そう、たとえばプランを先延ばしにしても、人生は待ってくれます。
けれど、この社会のスピードはとても速いのです。波を逃すと、次に来る波を待たなくてはなりません。

人生は思ったよりも長いです、ゆっくり進んでもいい。
しかし、社会はスピードは違います。時間を無駄にしないでください

ベストな時期とは感情で動く時のことではありません。

社会の中で心を強くする、人として成長することに重点を置いた選択をした時です。

それは感情より意思を使うということだと私は思います。

自分の心に問うてください。
「今、このタイミングで動くことが自分の強さにつながるだろうか」と。

自分の心の奥を覗きこんでください。
「今、この選択をしなかったら、ただ弱くなるだけではないか」

感情を優先して選択を間違えないでください。

心の成長はゆっくりと待ち、でも決断は先延ばしにしないでください。
行く場所はあります、探し踏み出す勇気があるのなら。
自分に自信は持てます、自分の成長を待てるなら。

転職というのは、若い時はそこまで一大事のように思えないものです。私も20代はそうでした。他にたくさん楽しいことがあり、友人と遊ぶことや恋愛をすることが何よりも優先事項でした。

しかし、仕事というのは実は自分の人生を一生支えるものなのです。そのことに気付くのは早いほうがいいですが、周り道をして見つかるものもまたあります。人によって何が正しいかは、おそらく本人にさえもわかりません。

ただ、なにより重要なことは「自分が選択している」という現実を自分で創るということです。

人は日々選択していることの重要性にあまり気が付いていないようです。なんとなく、または必死になりながら日常や年月が過ぎていくのです。

でも、もし瞬間瞬間の選択を毎日毎分毎秒意識していけるなら、自分が見る世界は変わると思います。

「辞めたい」と思う気持ちを「辞めよう」と思える視点に転換する。

ちゃんと次の目的や目標を決める。

そうしたら、次の場所で見えるものは少し違っています。

そして、仕事を変えるときに必要以上に不安になったり、悩まないほうがいいと思います。

悩むのではなく、方法を考えるのです。

私はいつも「余計な期待や過去や未来に意識を向けるな。今の現実を見ろ!」と呪文のように唱えて、意識を「今」に戻すように努力しています。そうすると、なんと自分の脳みそは余計なことばかり考えたり、叶ってもいない夢を妄想していることかと実感します。

転職という人生の転機を迎えている人々には、そういう意味で「今」と「意思」大切に扱い、次の未来へ勇ましく踏み出していってほしいと思います。

⇒【関連記事】仕事が続かないことを気にするな!生きることがあなたのすべきこと


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