2018/01/19
最終更新日:2020/06/08

自分と会社の相性を見極めろ!Amazonの社風を参考に求めるものを考える


今回は「自分の理想とする働き方と会社の社風との相性を考える」ということについて、東洋経済オンラインの『アマゾンが取引先に課している冷酷な条件』を参考にしながら考察していきます。

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自分が仕事に対して求めることは何か

自分が仕事に求めることを、真剣に考えたことがあるでしょうか?
今回重点に置くのは給与・福利厚生のような生活に関わる問題以外の、社内の雰囲気、評価制度や昇給制度、研修制度、チームワークの有無や上下間のコミュニケーションの取りやすさ、メンターやアドバイザーを見つけやすい、など仕事環境についてです。
さて、私自身はある程度社会経験を積んだ頃、はっきりとこう認識することがありました。
『上昇志向、探求心、創造性を感じられないと魅力を感じない』

お金のためや、仲良く働きたい、とだけ望む人がいる一方、「能力を向上させたい」「より上を目指したい」と思う人もいることでしょう。
今回アマゾンの体制を知る記事を読んでみて「人それぞれの相性があるだろうな」と感じ、ではそのことを入社前にある程度調べる必要性があるなと思ったので、これをシェアすることで転職の際に自身の要望を改めて考えてみる機会になればよいと思います。

アマゾンに見る超資本主義の社風

今や誰もがその名を知り、また利用しているEC業界の王者アマゾン。筆者も書籍購入の際には高頻度で利用し、また利用しない場合でもアマゾンの評価は大いに参考にしています。日本の小売業界を脅かす存在となりつつあるアマゾンの経営戦略とはどういったものなのでしょうか。
アマゾンの経営の特徴は、その「ロジカルさ」につきるといいます。

アマゾンでは、データや数値で物事を判断して、最良の策を遂行することを徹底しているようです。業績を見るための指標であるKPIを経営に取り入れている企業は多いですが、実際にそれをどこまで活用するかは各企業の指針によるでしょう。アマゾンでは、それをまさに詳細に分析し活用しています。膨大な項目において、数字を0.0X%というレベルで目標を立てるというのには筆者も驚きを隠せません。

また、経営会議は毎週行われ、週ごとの結果と目標を発表し、それをほかのKPI担当たちが厳しく質問していくというやり方は、実際に各担当の立場を想像すると、数字との戦いが過酷な責務になることは安易に想像できます。筆者などは毎月の会議での発表のために、戦々恐々と毎週の数字に精神を集中させていたくらいですから、会議が毎週ともなると毎日が神経を張り詰めたものになると思うと怖いくらいです。

非常に参考になったのは、目標を達成した場合でも「どうしてその目標を達成できたのか?」の説明が必要というものです。成功でさえも理由を突き詰めていく徹底性は、ある意味素晴らしいものだと思います。また、アマゾンは取引先にも徹底した姿勢を崩さないことが伺えます。

取引先にさまざまな条件を提示し、取引先同志を競合させ、条件に見合わない会社は平然と取引を打ち切る。日本の義理人情での付き合いはアマゾンでは通用しないと言えるでしょう。

顧客市場主義と社内体制

アマゾンがここまで徹底しているのは、顧客至上主義「それが最終的に顧客のためになるか」を大切にしているという考えが根本にあるからだそうです。

さて、では日本社会はどうでしょうか。やはり顧客サービスに徹底するといっても、取引先との付き合いのためにある種の妥協をする会社は多い印象を受けます。日本の義理人情の精神は美徳とされ、私自身も素晴らしいものであると思っています。ですから、アマゾンに見る徹底した資本主義は感銘を受けたとしても実行できかねるという印象を持ってしまいます。顧客と同じくらい横のつながりも重んじる、となってしまいますね。

ここで筆者が感じた疑問として「顧客を大事にするとして、では社員は大事にしないのだろうか?」というもの。働く人間からすれば、会社がどこまで社員を大切に扱ってくれるのかは気になるところですよね。

個人的に調べてみたところ、アマゾンの人材育成や評価制度もアメリカに見る資本主義を表していました。研修制度は個人がどこまで意思を持って取り組むかを重視しているように感じました。入社してから長期間を研修にあてる日本企業と違って、アマゾンでは基本的な研修の後は、個人の意思に任せているという印象を受けます。

主に勉強会や研修システムは豊かで、個人の選択であらゆる情報網やアドバイザーへの相談を利用でき、また異動や昇給についても希望すれば選考に応募できるそうです。私はこういった制度を非常に魅力的に感じますが、みなさんはどうでしょうか?

⇒【参考記事】アマゾンが取引先に課している冷酷な条件
http://toyokeizai.net/articles/-/205068

自分が仕事に求めるものを明確にすること

ここまで話してきて、あらためて自身の仕事観を熟読させられた方も多いのではないでしょうか。
仕事は基本的にお金を稼ぐためのものですが、熱意を持って取り組めるほうが自身の成長や評価につながりやすいです。また、自分の熱意を刺激してくれるものであれば、長く働くことができますし、生活にもメリハリがつくと考えられます。転職や仕事を決める際、目先の条件ではなく自身の仕事に求めるものを詳細に考えることは重要です。自分に合うものは自分でしか見つけられません。

・どういった姿勢の会社に共感するか
・会社の人材育成や研修にどういったものを求めるか
・給料以外に、その会社で自分が得たい経験は何か
・その会社で何がしたいのか、それを手にできる環境はあるか

給与や勤務条件、福利厚生は求人票に記載されています。しかし、社風や企業の理念は求人票だけでは知ることができません。
高校や大学を選ぶ際、授業科目やその学校の特質を念入りに調べたことがある人は多いと思います。大金を払うのですから、自分が求めるものにできるだけ近づけたいですよね。それと同じように、会社を選ぶ際にもそこまでの熱意を持って取り組む必要があると思います。

新卒や第二新卒の方は、学校のサポートなどがあるために企業を選ぶ目線が整えられていることも多いですが、社会人で転職をされる方に、ぜひこのことを再認識してもらいたいです。

ただ生きるだけには、人生は長いです。そして、情熱がなければ日々は過ぎ去るだけです。
いつでも情熱を持てるものを探し続ける気持ちを、私自身失わないようにしたいと思っています。


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